積水ハウスは11月12日、新築戸建住宅と賃貸住宅のオーナー、同社グループが管理する賃貸住宅の入居者に渡す、住宅設備機器や住宅建材の取扱説明書を電子化する取り組みを開始すると発表した。
設計段階のCADの図面や仕様書などの情報と連携させ、建物ごとに一元管理できるシステムを構築することで、顧客の利便性向上と社内の業務効率アップを図る。
積水ハウスによると、紙の取扱説明書は、戸建住宅で平均約50部、賃貸住宅で平均約20部と量が多く、収納場所の確保が難しい、必要なときに探しにくい、という課題がある。また、これまで数十部の紙の取扱説明書をファイリングする作業に、戸建住宅で平均約1時間、賃貸住宅で平均約6時間の作業時間を要していたという。
取扱説明書を電子化することで、PCやスマートフォンでの閲覧が可能となり、ペーパーレス化とともに、全て電子化が実現した場合には、約8割の作業時間の削減が期待できるとしている。
電子化した取扱説明書を含む商品情報は、サプライヤーでeBASEのデータベース「住宅えびす」に登録。統一されたフォーマットにより各社の取扱説明書の一元管理が可能となる。
積水ハウスは、CADの設備情報と住宅えびすに登録された商品情報を、自動でひもづけして提供。顧客はスマートフォンやPCなどのデバイスで、住宅えびすに登録された取扱説明書を閲覧できる。
積水ハウスでは、11月より一部エリアの顧客から段階的に提供を開始し、2022年2月より全国の顧客へ提供する予定。将来的には全ての取扱説明書の電子化を目指す。
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