U-NEXTは11月11日、「セサミストリート」の日本独占配信契約を結んだと発表した。11月12日12時に25作品214エピソードのテレビ番組、読み聞かせ動画のほか、電子書籍10タイトルの配信を開始する。これに合わせキッズ向け領域をリニューアルし、「学べるU-NEXT」を開始する。
日本独占配信契約は、さまざまな教育的活動と子ども向けエンターテインメントを手がけるグローバルな非営利教育団体セサミワークショップと結んだもの。共同制作などをはじめ、セサミストリートのコンセプト・世界観をさらに広めていくべく、子どもたちの可能性を広げるさまざまな取り組みにおいて包括的なパートナーシップを築いていくとしている。
U-NEXT 代表取締役社長の堤天心氏は「すでに各家庭にインターネットは普及していて、未就学児でも約5割がネットを利用しているという調査結果も出ている。ネットを利用して何をしているかというと85%が動画を視聴しているとのこと。私たちは動画配信サービスを提供しているものの使命として、親御さんの不安に寄り添いながら、魅力あるコンテンツを提供していきたいと考えている。こうした思いから、今回サービスや機能面も含め、キッズ領域のリニューアルを強化することにした」と今回の背景を話した。
セサミストリートは、1969年に誕生した子ども向けテレビ番組。1971年には日本でもテレビ放送を開始し、その後、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクションや英語教育事業などを手掛けてきた。セサミワークショップ 日本代表の長岡学氏は「こうした活動を通してタッチポイントを広げてきた」とその経緯を話す。
今回提供するのは、セサミストリートに加えて、「セサミストリート 50回目の誕生日」や「セサミストリート・メカ」をはじめとする、日本未公開シリーズの動画、電子書籍、読み聞かせ動画。読み聞かせ動画はセサミワークショップと共同で制作、配信するという。
U-NEXT COOの本多利彦氏は「セサミストリートの登場は、動画を楽しむ子どもにとって素晴らしい時間になるだろう。そのためセサミストリートはすべて見放題で配信する。これに合わせ、キャラクターのアイコンなどを採用した使いやすいユーザーインターフェースデザインや、決められた時間がすぎると動画の配信が終了するキッズモードを開発中だ。家族に喜ばれる機能を搭載できるよう、2022年に向け準備している」とした。
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