未来の電力源となるか、米国で小型モジュール式原子炉(SMR)開発の動き

Marta Franco (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦 (ガリレオ)2021年10月21日 13時39分
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 小型モジュール原子炉(SMR)と呼ばれる新たな原子炉が、長期にわたる原子力産業の衰退を打ち破る切り札となるかもしれない。

 SMRは一般的に、1つのモジュールで最大300MWの電力を生み出す改良型原子炉と定義されている。モジュールは1基のみ設置することも、複数のモジュールを組み合わせて発電所の一部として導入することも可能だ。また、従来の発電所のように一から設置場所に原子炉を建設するのではなく、工場で組み立て、最終目的地に輸送して設置できるように設計されている。

 現在、このようなテクノロジーの設計や構想は世界に50種類ほど存在し、そのうちいくつかは米国で立案されている。なかでもNuScale Powerは、その設計が初めて米原子力規制委員会から承認を得た企業だ。同社のモジュールは高さ76フィート(約23.2m)、直径15フィート(約4.6m)で、77MWの発電が可能だという。

 このモジュールは、GWクラスの発電能力を持つ従来の原子力施設よりはるかに小さい。従来の施設は大規模市場で高い費用対効果を発揮するが、このスケーラブルなSMRなら、展開にかかる期間やコストを大幅に削減できる。場所によっては、従来型の原子力発電所を支える送電網や資本がないところもある。ゆえに、化石燃料を使用しない専用の発電施設を求める小規模な市場や人里離れた地域にとっては、小型原子炉が理にかなった選択になるかもしれない。石炭や天然ガスなどの化石燃料を使った発電は、人間の活動が引き起こす気候変動の大きな要因となっている。

 NuScale Powerでは、ユタ州公営共同電力事業体が主導する「Carbon Free Power Project」の一環として、アイダホ州のアイダホフォールズに初のSMR発電所を設置し、2029年に稼働させることを目指している。また、他の公共事業体や世界各地の関心を持っている組織と話を進めているという。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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