Instagramは、投稿やショート動画を共同制作として公開する機能など、複数の新機能を提供することを明らかにした。クリエイターの維持と呼び込みに向けた取り組みを強化しようとする同社の姿勢がうかがえる。
Instagramは今週、フィード投稿や短尺動画「リール」のコラボレーターとして他のユーザーを招待できる「Collabs」機能のテストを開始した。リールは、最大1分間の動画を作成して投稿できる機能だ。共同で制作された投稿や動画は、両方のユーザーのフォロワーに共有される。閲覧回数、「いいね!」の数、コメントも、両方のアカウントのものが統合される。
同社はさらに、ユーザーが資金調達を開始できる機能を米国時間10月20日からテストするという。
同社は今週を「Product Week」と名付け、他の機能も週内にリリースする。この取り組みの目的は、「ユーザーがコンテンツを次のレベルへと引き上げて、オーディエンスとよりうまくつながれるように支援する」ことだという。短尺動画アプリ「TikTok」との競争が過熱する中、Instagramなどのソーシャルネットワークは、クリエイターを支援するためのツールを次々とリリースしている。
今回の新機能のリリースの背景として、10代の心の健康に与える影響をめぐってInstagramとFacebookへの批判が高まっていることもある。The Wall Street Journalは、Instagramが10代女子に「有害」であることをFacebookが知っていたとする記事など、同社の社内調査に関する一連の記事を公開した。Facebookは、同社の調査が誤って伝えられていると述べ、Instagramは家族や友人とのつながりを維持するためにも役立っており、その他にも好影響があるとしている。
Instagramは、写真や最大1分間の動画をデスクトップブラウザーから投稿するという、多くの要望が寄せられていた機能も、週内にリリースするとした。また、TikTokに対抗するリールを強化するため、動画に歌詞を表示する3D歌詞表示機能「Dynamic Lyrics」を21日に追加する。さらに、ユーザーが動画に音楽を追加した後に、特殊効果をインテリジェントに追加する機能「Superbeat」もリリース予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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