Amazonは評価の高い競合他社の商品よりも、自社ブランドの商品を頻繁に検索結果で上位に表示しているとの調査結果を、技術ニュースサイトThe Markupが米国時間10月14日に公開した。この記事によると、Amazonブランドの商品とAmazon限定商品は、今回調査した全商品に占める割合は小さいが、「検索結果の最上位に表示される商品のかなりの割合」を占めるという。
Amazonは、その記事の結論を否定した。「自社ブランドの商品を検索で優先してはいない」と同社の広報担当者は電子メールで述べた。検索結果は、「merchandising placement」と同社が呼ぶ「自社ブランドから厳選された」商品表示とは異なるという。
「これらの商品には、検索結果と区別するためのラベルが明示されている」とこの担当者は述べ、「顧客向けに表示される商品の種類と数は、顧客の検索語句、顧客が購入しようとしている商品、顧客がデスクトップ、モバイルブラウザー、当社アプリのどれを使用しているかなど、多くの要因によって異なる」とした。
The Markupによると、この調査では、2021年1月に検索回数が多かった3400件以上の商品検索を対象に結果を分析したという。最上位に表示されることが最も多かったのは、「スポンサー」というラベルの付いた広告で、全体の60%を占めた。それを除くと、Amazonブランドの商品とAmazon限定商品が半数を占めたという。最上位には、評価が高く販売数の多い競合商品よりも、そうしたAmazon関連の商品が表示される頻度が高かったとされる。The Markupは、この調査は「Amazonが最上位の座を独占している」ことを示していると結論付けた。
この調査には、よく売れているAmazonのブランドについて、回答者の圧倒的大多数がAmazon独自のブランドであることを知らなかったというアンケート結果も示されている。
Amazon’s inconsistent labeling leaves consumers in the dark.
— The Markup (@themarkup) October 14, 2021
We commissioned a national survey and found that nine in 10 respondents didn’t know that Amazon’s highest-selling house brands, apart from Amazon Basics, were owned by the company. pic.twitter.com/lMO5GwkcQ6
今回の報道に先立ち、米上院議員らが14日、ハイテク企業が自社のプラットフォーム上で自社製品を優遇することを禁止する超党派法案を発表すると報じられていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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