2015年にテレビの生放送中に銃撃され死亡したジャーナリスト、Alison Parker氏の父親であるAndy Parker氏は、米連邦取引委員会(FTC)と米国の議員らに対し、FacebookとInstagramが娘の死の映像を削除しなかったことへの措置を求めた。
Parker氏は米国時間10月12日、暴力を美化することを禁止するルールがあるにもかかわらず、FacebookとInstagramが、こうしたコンテンツを取り締まり報告する負担をユーザーに押しつけていると述べた。12日午後にFTCに提出する予定の申立書の中で、FacebookとInstagramがサイトの安全性について消費者に嘘をつくことにより、FTC法に違反していると主張している。
「FacebookとInstagramの虚偽の表示は、プラットフォームの安全性と、ユーザーが違反コンテンツの削除を確実に求めることの難しさについて、消費者を欺いている」(申立書)。消費者がもし、暴力的な動画を見てから報告することを求めることにより、サービスが殺人事件の被害者遺族に「再びトラウマを与える」と知っていたら、サイトを利用することはないだろうとParker氏は述べている。
バージニア州ロアノークに拠点を置くWDBJ-TVのレポーターだったAlisonさんは、カメラマンのAdam Ward氏とともに、テレビの生放送中に元同僚に撃たれた。犯人が自ら撮影した映像を含む2人の死の映像は、ソーシャルメディアで拡散された。Parker氏は、ボランティアと協力してそうした娘の死の動画に削除要請を出しているが、現在もネット上に残っていると話している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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