ノーコードで利用できるソフトウェアテスト自動化プラットフォーム「Autify」を提供するオーティファイは10月6日、シリーズAラウンドで約11億円の資金を調達したと発表した。累計調達額は約13億円になるという。
今回の資金調達では、既存投資家であるArchetype Ventures、米国セールスフォース・ドットコムの投資部門であるSalesforce Ventures、元Googleの及川卓也氏が代表を務めるTablyに加え、日米に拠点を有する日本最大級VCのWiL、ソフトウェアやデータインフラ領域で優れた投資実績を有するUncorrelated Ventures、連続起業家で元著名VCのAccel出身のJonathan Siegel氏が引受先となっている。金融機関からの融資も実施した。
同社は、開発したソフトウェアが期待通りに動くかどうかの検証作業を、ブラウザで自動で行えるウェブアプリケーションであるAutifyを提供している。2019年に提供を開始し、これまでに100万件以上の自動テストを実行しているという。
同社によるとモバイルアプリ対応への要望が多くあることから、4月よりネイティブアプリのテスト自動プラットフォーム「Autify for Mobile」(ベータ版)の提供と事前申し込みを開始。今回、iOSアプリ向けの自動テストプロダクトを正式にリリースした。なお、Androidアプリ向けは、2022年中の提供を予定している。
今回正式リリースした「Autify for Mobile」は、検証のための端末を用意する必要はなく、PC(Windows/Mac)のブラウザで、モバイル環境における動作検証ができることが特徴。テストシナリオもノーコードで簡単に作成でき、時間指定も可能な自動テストを実行可能だという。
調達した資金については、Autify for Mobileを含め、日本を含むグローバルでのマーケット拡大に充てるとしている。グローバル規模での人材採用とプロダクト開発に投資し、事業の成長をさらに加速させたい考えだ。
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