Microsoftは9月30日、Xboxのクラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming」の日本展開について、10月1日からサービスを開始すると発表した。
これは、100以上のXboxタイトルがモバイル端末やタブレットなどでプレイできるようになるクラウドゲーミングサービス。サブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」の最上位プランである「Xbox Game Pass Ultimate」の加入者向けに向けて、追加料金なく提供されるもの。
Xbox Cloud Gamingのサービスは、2021年6月からすでに海外22カ国地域でサービスを開始しており、日本でも2021年内にサービスの開始を予告していた。なお日本だけではなく、オーストラリア、ブラジル、メキシコでも新たに10月1日からサービスを開始する。
発表に先立ち、本サービスのキーマンであるCloud GamingのCVPを務めるKareem Choudhry氏ならびに、Xbox Cloud Gaming内のProduct&Strategyを統括する、VPのCatherine Gluckstein氏を招いたプレス向けのグループセッションを実施した。
Kareem Choudhry氏は、Xboxが目指すビジョンとして「プレーヤーを全ての事柄の中心に置くこと」と説明。プレイしたいゲームを、いつでも誰とでも遊べるようにすることであり、所有している全てのデバイスで、体験することができるということ。コンソールゲーム機やXbox Game Pass、そしてクラウドゲーミングといったサービスを提供し、プレーヤーがどういうふうにゲームをプレイしたいかというニーズにあわせて、ハードウェアやサービスを選べるということにあるという。
加えて、クラウドゲーミングはコンソールやPCのプレイ体験を置き換えるものではなく、追加するものとも説明。コンソールゲーム機を保有しているユーザーにとっては、クラウドでもゲームができるという選択肢の提供となり、一方でゲームを愛好していても全てのユーザーがコンソールゲーム機などを保有していないことから、クラウドゲーミングによって、多くのユーザーがXboxのゲームが楽しめる環境を提供することで、コンテンツを届けていきたいとしている。
このビジョンを成功させるには「コンテンツ」「コミュニティ」「クラウド」の3つが重要と説く。ゲームにとってコンテンツが最も大事とするなかでも、さまざまな開発スタジオを擁するXbox Game Studiosやサードパーティによるコンテンツが豊富に用意されていると説明。さらにXboxのネットワーク上には、アクティブユーザーが1億人以上いることや、Xbox Game Passは1800万人以上が加入しているなど、コミュニティにおいても充実している。そしてコンテンツとコミュニティを繋ぐ存在としてクラウドがあり、Azureを通じて世界中のゲーマーを繋げることができるとした。
なお本サービスについて、多くのゲームが日本語にローカライズされていること、そしてモバイルでのタッチ操作に対応し、コントローラーを持っていない場合でも多くのゲームタイトルを体験することができることも付け加えた。
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