電気自動車(EV)の購入を検討中の人々が特に心配することの1つが充電だ。当然のことだ。充電しなければ動けないのだから。この問題は、いつ、どこで充電するのか、そして充電にどれくらい時間がかかるのかについて、多くの疑問を引き起こす。しかし、別の解決策があったらどうだろう。例えば、運転中に充電できるとしたら。
それこそがミシガン州が追求しようとしている新技術だ。Gretchen Whitmer州知事は米国時間9月21日、ウェイン郡、オークランド郡、マコム郡のいずれかに1マイル(約1.6km)のテスト用道路を建設し、ワイヤレスの路上充電の実現可能性を調査する計画を発表した。
「ミシガン州は舗装道路の最初の1マイルが敷設された場所だ。われわれは現在、経済と環境をサポートする革新的なインフラによって、未来の道路につながる取り組みを進めており、これは2050年までにカーボンニュートラルを達成するというわれわれの目標に役立つものだ」とWhitmer氏は発表の中で述べた。
「このプロジェクトは、ミシガン州におけるEV用インフラの展開を加速するという私の約束を強めることになる。また、EVへの移行が進む中で企業、およびハイテク分野の雇用に新たな機会を生み出すだろう」(同氏)
EV用のワイヤレス充電道路の可能性を検討しているのは、同州だけではない。インディアナ州は7月、ドイツのパートナー企業Magmentと同様の計画を発表している。ただし、ミシガン州は展開に対してより慎重で、段階的なアプローチを取っている。実際の道路建設は、フェーズ3の試験まで開始される予定はない。
ミシガン州運輸省は、ワイヤレス車両充電プログラム用の1マイルの道路を設計、テスト、建設するための提案依頼書を、28日に公開する予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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