テクノロジーが若者に与える影響についての懸念が高まる中、TikTokが10代のアプリユーザーのプライバシーと安全を守る機能を追加しようとしている。
10代の若者がソーシャルメディアアプリに費やす時間が増えるにつれ、保護者や議員、人権擁護団体は、ネット上のいじめや児童搾取、メンタルヘルスのような問題に一層重点を置くようテクノロジー企業に強く求めてきた。また、TikTokは4月に、児童のデータを違法に収集、使用したとして訴えられた。同社はその主張について、「正当性がない」としている。
TikTokによると、16~17歳のユーザーは、初めてアプリを利用するときにダイレクトメッセージがデフォルトで「オフ」に設定されるようになる。現在、ダイレクトメッセージの設定はデフォルトで「友達のみ」になっており、ユーザーは相互フォローしている相手からのメッセージを受信できる。ダイレクトメッセージ機能を利用したことがない10代のユーザーは、プライバシー設定の確認を求めるポップアップが表示されるようになる。TikTokは既に16歳未満のユーザーについてはメッセージング機能を無効にしている。
TikTokはまた、10代の若者がプッシュ通知を受け取る時間帯を制限する。TikTokでより多くの時間を過ごすよう促すことになりかねないからだ。13~15歳のユーザーは、午後9時以降にプッシュ通知を受信できなくなる。16歳または17歳であれば、午後10時からプッシュ通知が無効になる。
TikTokはさらに、10代のユーザーにアプリのプライバシー設定に関する認識を高めてもらうため、新しいポップアップ表示を導入する。16歳未満のユーザーが初めて動画を公開しようとすると、その動画を誰に見てもらいたいかを尋ねるポップアップが表示されるようになる。
16~17歳のユーザーが動画のダウンロードを有効にした場合も、ポップアップが表示される。このポップアップには、そのオプションを有効にすると、他のユーザーが自分の動画をダウンロードして、他のプラットフォームで共有できるようになることが記載されている。動画のダウンロードは、アカウントの所有者が16歳未満の場合は無効になっている。
TikTokは1月、16歳未満のユーザーのアカウントをデフォルトで非公開にした。Instagramなどのソーシャルメディア企業も、10代のユーザーを保護するための安全機能を拡充させている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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