オリンピックへの声援をAIで可視化した「UNION OF EMOTION」--閉会式まで提供

 I'mbesideyouは7月23日、東京オリンピックの開幕にあわせ、世界中のユーザーがオリンピックアスリートへ声援を送りあう様子をAIで可視化するサービス「UNION OF EMOTION」を開始した。8月8日の東京オリンピック閉会式まで提供する。利用は無料で、広告なども掲載していない。

声援をAIで感情化し、ウェブ上の地球儀でビジュアル化する
声援をAIで感情化し、ウェブ上の地球儀でビジュアル化する
自国応援だけでなく、他国にエールを送るものも多く含まれているという
自国応援だけでなく、他国にエールを送るものも多く含まれているという

 UNION OF EMOTIONは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客開催となった「東京2020オリンピック」の出場選手に、声援を送ることができるサービス。言語は日本語と英語に対応し、アスリートを応援する様子を動画や写真で投稿可能だ。

 動画や写真で送られた応援は、I'mbesideyouの感情解析技術でみえる化し、地球儀上にビジュアル化する仕組み。動画や写真の投稿に抵抗があるユーザーは、1クリックで声援を送れるサービスも追加実装している。

I'mbesideyou代表取締役社長の神谷渉三氏
I'mbesideyou代表取締役社長の神谷渉三氏

 I'mbesideyouは、代表取締役社長の神谷渉三氏らNTTデータ出身者3人によって2020年6月に設立された企業。「社会全体を学校にする」をビジョンに掲げ、おもにAI解析によるオンラインコミュニケーションサポートを手がけている。

 神谷氏は「1人の日本人として、無観客で戦うアスリートや観戦を楽しみにしていた世界中の人々におもてなしをしたいと考えた。純粋にアスリートを応援し、世界の観客をもてなすために作ったサービス」とUNION OF EMOTIONを位置づける。開発費や運営費などは自社ですべて負担し、完全無償で提供している。

日本や台湾といったアジア圏だけでなくフランスやエストニアなどヨーロッパ圏でも利用されている
日本や台湾といったアジア圏だけでなくフランスやエストニアなどヨーロッパ圏でも利用されている

 7月29日現在、14カ国、77都市のユーザーが参加しており、日本をはじめとして台湾、フランス、アラブ首長国連邦などから累積7万超の「感情」を受け取ったとのこと。今後については「さらにこの輪を広げ、オンラインならではの人と人とのつながりを体感してもらう場にできれば」(神谷氏)とコメントした。

 【編集部注:2021年8月2日12時】サービス提供社の諸般の事情により、サービス名称が変更になりました

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