音楽配信サービスを展開するSpotifyは米国時間7月28日、第2四半期の月間アクティブユーザー数(MAU)が前年同期比22%増の3億6500万人になったことを明らかにした。予想よりも緩やかな伸びとなった。鈍化の理由として、Spotifyは今回も、一部の地域における新型コロナウイルスの影響を挙げた。ロックダウン中は遠出ができないため、外出先で音楽を聴くことに対する人々の興味は低下する。
また同社は、ある非公表の「グローバルなサードパーティープラットフォーム」に紐づけされた電子メールによる新規登録を、同社のシステムが認証できないという問題が発生したことも明らかにした。Spotifyはプラットフォーム名を公表しなかったが、認証問題の原因は同社が加えた変更にあったことを認めた。Spotifyは問題を修正したが、これによって獲得できなかった新規アカウント数は約100万~200万件にのぼった。
新型コロナウイルスの影響により、Spotifyは特にインドなどの国で新規会員をあまり多く獲得できなかった。インドでは同四半期、感染拡大が深刻な状態にあった。
Spotifyは現在、2021年末のMAUを4億~4億700万人と予測している。3カ月前には、2021年末に4億200万~4億2200万人のMAUを見込んでいた。
第2四半期の有料会員数(広告付きで無料視聴するユーザーを除いた会員数)は、前年同期比20%増の1億6500万人で、こちらは予想どおりだった。Spotifyは無料会員による広告収入よりも、有料会員による利用料金によって多くの収益を上げている。
第2四半期の売上高は前年同期比23%増の23億3100万ユーロだった。純損失は2000万ユーロで、前年同期の純損失3億5600万ユーロから縮小した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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