管理職と一般社員の1on1に対する期待値に差--進捗確認だけではなく部下の成長支援の場に

佐藤和也 (編集部)2021年07月23日 08時00分
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 コラボレーション改善クラウド「Unipos」を運営するFringe81は、「1on1ミーティングに関する実態調査」を実施。その結果を7月21日付で公表した。

 この調査では、1on1ミーティング(1on1)を「給与査定面談、目標設定面談、評価面談とは異なる上司と部下が1対1で定期的に対話する場・機会」と定義し、上司である管理職と、部下である一般社員の間で、1on1を実施するにあたり「期待していること」と「現在満たされているもの」に差はあるのかという観点から実態を調査したもの。対象は全国の上場企業に勤務する20~60歳の経営者・役員・管理職男女325名と、全国の上場企業に勤務する20~60歳の一般社員324名。期間は5月18~19日でインターネットリサーチによるもの。

 管理職と一般社員の合計649名に質問したところ、75%が月1回以上1on1を実施。同制度を導入している各企業は、定常的に実施する施策として定着している様子が伺えるという。

 「あなたにとって1on1ミーティングは、すべての業務の中の優先順位はどの程度ですか?」という質問をしたところ、管理職は「高い」「やや高い」が65%。一方で、一般社員の「高い」「やや高い」の合計は46.9%という結果に。管理職と比較すると、部下である一般社員が1on1を仕事の上で重要なものとは捉えていないと指摘する。

 1on1の目的として考えられる要素を12項目に分割し数値化したところ、12項目すべてにおいて一般社員の方が低い結果に。一般社員は1on1に対する優先度が低いだけでなく、管理職と比較すると1on1の期待値にギャップがあることが伺えるという。

Unipos「1on1ミーティングに関する実態調査」
Unipos「1on1ミーティングに関する実態調査」

 期待に対して、全く同じ12項目で「満たされていること」を聞いたところ、管理職・一般社員共にほぼ全ての項目でポイントが期待値を下回った。双方共に、現在の1on1は、期待通りの効果が得られていないと感じているという。また期待値同様、満足度も全12項目で一般社員の方が満足度が低く、管理職はどういった点を改善すべきか考え、実行するべきと指摘する。

Unipos「1on1ミーティングに関する実態調査」
Unipos「1on1ミーティングに関する実態調査」

 一般社員が1on1において満たされている項目の上位5つは、仕事の進捗や問題点について話し合ったり、管理職からフィードバックを受けるなど、全て日々の業務に関する事項となっていた。一方、満たされていない項目下位5つうち3つが「自分自身の挑戦・キャリア」といった未来に関する項目となっている。部下である一般社員にとって、より満足度の高い1on1を実施するには、日々の業務進捗に関する話題よりも、キャリアや今後の挑戦に関する話題を増やし、部下の未来を後押しするような場にしていくことが必要だと考えられるという。

 同社では、現在の1on1は業務の進捗管理の場としては効力を持っているが、今後は部下の成長支援の場としての役割になることを管理職自身が意識し、そのための会話を増やしていく必要があると考えられるという。

 この調査において「1on1ミーティングに対するポジティブな印象を自由にお書きください」と聞いたところ、一般社員からは「仕事の方向性、上司の考え方を理解し自分の考えを伝えられる」「自分自身の成長、これから先に進むべき課題や目標が明確に示される」、管理職からは「個人の仕事の進捗管理に加え、キャリア形成に関する認識合わせが定期的にできるので有用」という回答があったことから、成長支援をする場にしていくことは、一般社員の1on1に対する期待や、その先の満足度を上げていく上で有益なのではないかとまとめている。

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