三菱地所は7月20日、同社が策定した「三菱地所デジタルビジョン」実現に向けたインフラ整備として、第5世代移動通信システム(5G)の構築を推進すると発表した。
第1弾として、三菱電機との協働により、丸の内エリアの屋内外の複数拠点に「ローカル5G」を構築し、企業や大学、団体との共同実証実験を通じて、ロボット操作や遠隔美術鑑賞への活用を検討する。
三菱地所によると、5Gはこれまでの4Gと比較し、より高速大容量・低遅延・同時多数接続が期待でき、機器の遠隔操作や高精細な映像コンテンツ伝送等への活用が見込まれている。さらに、今回導入するローカル5Gは、SIM認証による独自回線のため、セキュリティが高く、安定した通信環境の整備が可能になるとしている。
ローカル5Gの整備は、12月より2022年11月までの期間、大手町パークビル、丸の内仲通りビル、東京ビル、丸の内ビル、三菱一号館美術館、大手町仲通り、TOKYO TORCH Parkへの敷設を予定している。
丸の内エリアには、丸の内ダイレクトアクセス(MDA)によって高密度な光ファイバーネットワークがすでに構築されているため、MDAのデータセンターに設置した親局を共有し、各拠点には子局のみを設置することが可能だという。
なお、ローカル5Gの整備にあたっては、ローカル5Gへの知見と技術力を有する三菱電機が、環境構築とローカル5Gの免許取得を支援する。
ローカル5Gの設置期間中は、高速大容量・低遅延・同時多数接続といったローカル5Gの特性を生かし、遠隔地からのイベント参加や、ロボットの遠隔操作等、協業先との実証実験を検討している。
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