アトラエ傘下のプロバスケ「アルティーリ千葉」が本格始動--5年でB1優勝を目標

 HR Techサービスを展開しているアトラエの子会社アルティーリは7月19日、同社が運営するプロバスケットボールクラブ「アルティーリ千葉」の新規参入に関する記者会見を実施した。

 アルティーリ千葉は、千葉県千葉市を本拠地として新設されたプロバスケットボールクラブで、2021-22シーズンからB3リーグ公式試合に参入。オーストラリア代表のヘッドコーチとして2016年のリオデジャネイロ・オリンピック4位、2019年のFIBAワールドカップ4位へと導いたアンドレ・レマニス氏が、同チームの初代ヘッドコーチとして就任する。会見ではアンドレ・レマニス氏がオンラインで出席したほか、選手による挨拶、新ユニフォームのお披露目なども行われた。

オンラインでメッセージを寄せたアンドレ・レマニス氏
オンラインでメッセージを寄せたアンドレ・レマニス氏
(左から)小林大祐選手、岡田優介選手、大塚裕土選手
(左から)小林大祐選手、岡田優介選手、大塚裕土選手
チームユニフォームを初披露
チームユニフォームを初披露

 アルティーリ代表取締役CEOの新居佳英氏は「このような時代だからこそ、チームとしての活躍や挑戦を通して、世の中に勇気と活力を与え、けん引する存在になりたいと考えている。後発の新設クラブが普通のやり方でそれらを実現していくのは難しいことだが、これまでのBリーグの常識とは異なる経営手法や取り組みによって、新たなロールモデルとなれるように活動していく」と語る。そして具体的な目標として「最短でのB1の昇格ならびに、5年でB1優勝というライジングストーリーの実現を掲げている。この目標は容易に実現できるものではないが、新設クラブだからこそ、これまでにない目標を掲げ、挑戦する」と語った。

アルティーリ代表取締役CEOの新居佳英氏
アルティーリ代表取締役CEOの新居佳英氏
 

 今後の取り組みとひとつとして、ブランドパートナーとして参画するZOZOと、国立大学法人千葉大学の三者共同で、ZOZOが独自開発した計測テクノロジー「ZOZOSUIT 2」を活用した取り組みを行うと発表。ZOZOSUIT 2でアルティーリ千葉の所属選手の体型計測を実施し、千葉大学大学院医学研究院整形外科学および千葉大学フロンティア医工学センターの知見をふまえ、スポーツ選手のパフォーマンス向上やケガ防止の可能性を探るという。

ZOZO、アルティーリ千葉、千葉大学の三者共同取り組み
ZOZO、アルティーリ千葉、千葉大学の三者共同取り組み

 アトラエは組織改善プラットフォーム「Wevox」や成功報酬型求人メディア「Green」、完全審査制AIビジネスマッチングアプリ「yenta」などを運営。近年ではスポーツ領域におけるエンゲージメントスコアと競技パフォーマンスの関連分析に取り組んでいるほか、2019年にはプロサッカーチームの水戸ホーリーホックと資本業務提携を行うなど、スポーツ事業へ進出している。

 新居氏に、アトラエのサービスをアルティーリ千葉へどのように活用するのか、これまでのスポーツ領域におけるノウハウの活用について質問したところ「現時点では、スポーツ事業者向けのWevoxを選手を含めた全スタッフに導入することにより、フロントスタッフ含めてエンゲージメントの高いチーム作りを実践していくことを考えている。また、出資先企業のサービスであるONE TAP SPORTSを活用することで、選手のコンディションを適切に把握、管理することに努めていく。水戸ホーリーホックでの経験はあくまで経営サイドでの経験が主であったため、直接的にアルティーリ千葉のチーム作りに活きるわけではないが、身近で見てきたことを含め、活きることは少なからずあろうと考えている」と語った。

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