Squareがまたも、ビットコインに特化した新たなプロジェクトを立ち上げる。今度はオープンソース開発と分散化を核とするプロジェクトだ。
Squareの共同創業者であるJack Dorsey氏は、この新たなプロジェクトに関するわずかな情報を明らかにした一連のツイートの中で、この新事業をSquareの既存事業である「Seller」「Cash App」「TIDAL」に加えるとし、名称は「TBD」だと述べた(これが正式名称なのか、「未定」を意味する「to be determined」の略なのかは不明)。
Dorsey氏はTBDについて、ノンカストディアル(非管理)でパーミッションレス(自由参加)かつ分散された金融サービスの構築を容易にするための、開発者向けのオープンなプラットフォームだと説明した。
Squareはすでに、仮想通貨部門Square Cryptoに資金を投じている。Square Cryptoは、ビットコインを中心にフリーかつオープンソースのプロジェクト構築に特化したプラットフォームを手がけている。同部門は現在、開発者がカスタムウォレットサービスおよびアプリケーションを作成するのに役立つAPI、言語バインディング、デモアプリを集約した「Lightning Development Kit(LDK)」の構築などのプロジェクトに取り組んでいる。
Dorsey氏は、この2つのプロジェクトを別々に運営すると明言した。「SquareはSquare Cryptoに指示を出さず、資金を出すだけだ」「TBDはプラットフォーム事業の構築に注力し、その過程で取り組みをオープンソース化していく」(Dorsey氏)
そのため、一部のユーザーはこの新プロジェクトがイーサリアムなどのプラットフォームと競合するのではないかとみている。
TBDチームを率いるのは、Squareで戦略的開発の責任者を務めるMike Brock氏だ。同氏は、「私はRed Hatでオープンソースの経験を積んだ。フリーでオープンなソフトウェアを基盤に素晴らしいビジネスを構築できることを(再び)世界に証明できることを楽しみにしている」とツイートした。
「私はまた、テクノロジーは常に分散化のストーリーをたどってきたと考えている。印刷機からインターネットやビットコインまで、テクノロジーには力を大衆に分散させ、人間の可能性を善に向けて解き放つ力がある。私はこれが次のステップだと確信する」(Brock氏)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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