UPS、150機のeVTOL導入を計画--航続距離400km、最大積載量635kgで中小規模の輸送に対応

 米運送大手のUnited Parcel Service of America(UPS)と、同社傘下のUPS Flight Forward(UPSFF)は、Beta Technologies(BETA)製の電動タイプ垂直離着陸(eVTOL)機を150機導入する計画があると発表した。

eVTOL導入へ(出典:UPS)
eVTOL導入へ(出典:UPS)

 UPSが導入を予定しているeVTOLは、「ALIA-250c」とみられる。推進力を生み出す1つのローターと、上昇用の4つのローターを備える機体で、滑走路を必要とせず、UPSの施設で離着陸が可能。航続距離は250マイル(約402km)、最高速度は時速170マイル(約234km)、最大積載量は1400ポンド(約635kg)。パイロットが操縦して飛ばすほか、自律飛行にも対応するという。

垂直離着陸が可能(出典:UPS)
垂直離着陸が可能(出典:UPS)
コックピット(出典:UPS)
コックピット(出典:UPS)

 充電は、専用の充電設備を使い、1時間弱で済むそうだ。この充電設備は、eVTOLの使用済みバッテリを再利用する設計で、電気自動車(EV)の充電にも使える。

専用の充電設備(出典:UPS)
専用の充電設備(出典:UPS)

 UPSは、このeVTOLが中小規模の輸送需要に最適と考えており、医療関係や中小企業が利用することを想定している。

 UPSの計画では、まず2024年に10機導入する。その後、最大150機まで追加購入する可能性がある。

BETA製eVTOLの紹介ビデオ(出典:BETA/YouTube)


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