アドビ、新しい3D制作ツールセット「Substance 3D Collection」発表

山川晶之 (編集部)2021年06月23日 22時30分
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 アドビは6月23日、新しい3D制作ツールセット「Adobe Substance 3D Collection」を発表した。プロフェッショナルユースだけでなく、3Dに触れたことがないアーティストであっても簡単に高品質なバーチャルフォトなどの3D作品が制作できるようになるという。

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「Substance 3D Stager」

 Substance 3D Collectionは、バーチャルフォトなどを作成できるレンダリングソフト「Substance 3D Stager」、3Dオブジェクトにテクスチャやマテリアルを適用する「Substance 3D Painter」、写真などからテクスチャを作成できる「Substance 3D Sampler」、テクスチャやマテリアル、3Dモデルをゼロから作成できる「Substance 3D Designer」の4ソフトで構成される。

 基本的には、Painter、Sampler、Designerで作成した3DモデルをStagerで配置・レンダリングし、3D作品として出力する流れになるが、作成した3DモデルをアニメーションやAR/VR分野などで利用することも可能だ。

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 Substanceはアドビが2019年に買収したAllegorithmicのソフトウェア群で、Painter、Designer、Alchemistという製品を提供。「ファイナルファンタジー」、「Half-Life: Alyx」、「Flight Simulator」などゲーム業界で多くの実績を持つ。今回、AlchemistをSamplerに、アドビが提供している3Dレンダリングソフト「Adobe Dimension」をStagerにリブランディング。アドビの3D分野を担う製品として、3Dモデルの作成からレンダリングまでを網羅する3Dツール群として投入する。

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左がこれまでのソフトウェアラインアップ、右が今回「Substance 3D Collection」として提供するソフトウェアラインアップ

 3D Stagerは、先述の通り、Adobe Dimensionを強化したレンダリング用の3Dソフトウェアで、モデルやマテリアル、ライティングを組み合わせて3Dシーンを構築できるのが特徴。コロナ禍の影響により、企業広告などで増えてきたバーチャルフォトを、3D未経験の2Dデザイナーなどでも手軽に生成できるとしている。

 3D Painterは、3D界の「Adobe Photoshop」とも呼ばれていたソフトで、3Dオブジェクトにテクスチャやマテリアルを適用することができる。テクスチャはカスタマイズできるほか、Photoshopのようにレイヤー機能を搭載しており、エージングなどの加工を加えることができる。テキスチャの適用もドラッグアンドドロップで指定できる。

 3D Samplerは、Alchemistをベースに強化した、マテリアル作成ソフト。写真から高精度なテクスチャを作成することができ、フィルターを適用したり、ジェネレーターなどを活用することで、全く新しい素材を数分で生成可能としている。

 3D Designerは、 Samplerより高度にカスタマイズしたマテリアルを作成できるソフトで、ノードベースの編集環境を用意。ゼロベースでも、スキャンからでもマテリアル作成できるという。

 アドビでは、今回の4製品以外にも、次世代のモデリングツール「Substance 3D Modeler」のプライベートベータも提供を開始する。粘土を使って手で彫刻するような、自然で有機的なVRインターフェイスを実装しており、従来通りマウスやタブレットを使ったモデル作成にも対応する。

 そのほか、アドビのコンテンツチームが作成した、モデル、ライト、マテリアルなどカスタマイズが可能な数千の3Dアセットを収録した「Substance 3D Asset Library」も提供する。錆びたドライバーから飛行機の客室の壁、ファッション、自動車、建築、ゲームなど複数の用途に対応したモデルが用意されており、3D初心者であっても簡単にバーチャルフォトの作成が可能だ。Creative Cloudのフォントライブラリやストレージにもアクセスできる。

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 他の3Dツールとの連携も図られており、例えば、Samplerなどで作成した3Dモデルをsbsar形式で書き出すことができるほか、Blenderについてもsbsar形式でのエクスポートができるよう連携を進めていくとしている。一方で、Zbrushなど他のモデリングツールで作成した3Dモデルについては、OBJ/FBX形式でStagerに取り込むことができ、すでにあるアセットを活用できる。なお、Substance 3DはApple M1にはネイティブで対応しておらず、エミュレーションで動作するようだ。

 Substance 3D CollectionはCreative Cloudコンプリートプランには含まれておらず、個別のソフトウェアとして提供される。「Substance 3D Collection個人版」は、税別で月額5480円(年間6万980円)。Painter、Designer、Samplerと3D Asset Libraryが使える「Substance 3D Texturing個人版」が月額2180円(年間2万4380円)。発売記念特価として、12月31日までSubstance 3D Collection個人版が1年間月額4380円で利用できるキャンペーンも実施する。

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