Amazonが「Amazon Appstore Small Business Accelerator Program」を発表した。このプログラムの一環として、「Amazonアプリストア」でアプリを配信している小規模開発者から徴収する手数料を引き下げる形となる。Amazon Web Services(AWS)をITインフラや人工知能(AI)サービスで利用する開発者にとって魅力的なオプションを提供する。
Amazonアプリストアで過去1年間の売上高が100万ドル(約1億1000万円)未満だった開発者は10月より、ストアで得た売り上げの20%をAmazonに支払うことになる。
AppleとGoogleも、売上高の少ない開発者を対象とする手数料の引き下げを実施している。Googleは3月、「Google Play」ストアでデジタル商品やサービスを販売する開発者に課す手数料を引き下げると発表した。ストアで年間売上高が100万ドルに達していない開発者に課す手数料が30%から15%に引き下げられた。Appleは米国時間1月1日より、「App Store」で年間売上高が100万ドル未満の開発者から徴収する手数料を30%から15%に引き下げている。
Amazonは同社の強みを生かし、AWSを利用して、コンピューティングインフラをホストしている開発者にとって魅力的なオプションを提供する。
Amazon AppstoreのディレクターPalanidaran Chidambaram氏は、「プログラムが開始すれば、対象となる小規模開発者はデフォルトで80対20のレベニューシェアを受ける。さらに私たちは、売上高の10%に相当するAWSのプロモーションクレジットを提供し、開発者がクラウドで構築するメリットを生かせるようにする」と説明している。
「小規模事業者がクレジットを利用してAWSの利用を開始できるようにすることで、彼らがより簡単にアプリビジネスを構築し、成長できるようにしている。AWSは、開発者が広範なテクノロジーを簡単に利用できるようにして、イノベーションを素早く実現し、彼らが想像しうるほぼすべてを構築できるようにする」(Chidambaram氏)
前年に売上高が100万ドル未満だった開発者とAmazon Appstoreを新規で利用する開発者が対象となる。また、「対象となる開発者の売上高が今年100万ドルを超えている場合、標準のロイヤルティ率に戻り、今年いっぱいAWSクレジットを受けられない」という。今後の1年で売上高が100万ドル以下の開発者は翌年に対象となる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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