グーグルは4月22日、2世代目となる「Google Nest Hub」を国内で発売すると発表した。希望小売価格は、税込1万1000円。5月5日より、Googleストアのほか、イオン、エディオン、ケーズデンキ、上新電機、ノジマ、PCデポ、ビックカメラ、ベイシア、ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、楽天ブックスで取り扱う。
Google Nest Hubは、7インチのタッチパネル(1024×600ピクセル)を搭載したスマートディスプレイ。デザインは、1世代目を踏襲しているが、大きなトピックとしては、「Pixel 4」にも搭載された独自のレーダー技術「Soli」を内蔵。手の動きを検知する「Motion Sense」を使ったクイックジェスチャーが利用でき、動画の再生や一時停止のほか、アラームが鳴ったときでも、手を動かすだけでスヌーズできる。
Soliは、ユーザーがどのような睡眠をしたかを追跡する「睡眠モニター」にも利用される。ベッドサイドにNest Hubを置くと、体の動きのみを検知(カメラは非搭載)。内蔵マイク、環境光センサー、温度センサーを併用することで、ウェアラブルデバイスを身につけることなく、咳やいびきなどの睡眠障害、環境光や温度の変化を検出。睡眠に影響を与える可能性の要素を確認できるという。
Nest Hubでは、睡眠パターンを学習し、解析と提案を表示。咳やいびきの音声データはすべてデバイス上で処理され、得られた睡眠データは、Google Fitアプリからも確認可能。Google Fitは、健康・フィットネスアプリと連携できるため、必要な情報が1箇所に集まる。なお、睡眠モニターはプレビュー版として2022年まで無料で利用可能だ。
スマートディスプレイとしての機能も一通り揃っている。Googleアシスタント搭載で、天気やスケジュール、カレンダーなどの確認ができるほか、他の家にあるNestデバイスを介してメッセージを伝える「ブロードキャスト」に対応する。さらに、Chromecast機能を内蔵しており、動画や音楽のストリーミング再生が可能なほか、各スマートデバイスなど接続されている全デバイスを操作することもできる。
オーディオ部分も改良。43.5mmのドライバーを採用したフルレンジスピーカーを搭載。前モデルと比べて低音が50%増加したという。マイクも、高感度タイプを3基搭載。プロセッサには、64bit Armプロセッサ(1.9GHzクアッドコア)と、1.2TOPSの処理能力を備えたオンデバイス機械学習チップを内蔵している。カラーは、チョークとチャコールの2色を用意。プラスチップ部品には54%の再生プラスチックを使用する。
なお、プライバシーへの配慮として、デバイス背面の物理スイッチをスライドすると、マイクをオフにできるほか、音声録音はデフォルトでは保持されない設定が施されている。また、「OK Google、最後の会話を削除して/先週言ったことをすべて削除して」と話しかけることで、最近のアクティビティを削除する。アクティビティがGoogleアカウントに保存されないゲストモードも利用可能だ。
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