キヤノン、「EOS R3」を開発発表--秒間最大30コマ連写やAFの“視線入力”に対応

 キヤノンは4月14日、フルサイズミラーレスカメラ「EOS R3」を開発中と発表した。価格や発売時期などは非公表。

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 EOS R3は、高速、高感度、高信頼性をコンセプトとしたモデルで、デジタル一眼レフカメラのフラッグシップ「EOS-1D X Mark III」などに代表されるEOS-1シリーズと、ハイエンドフルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」などが代表的なEOS 5シリーズとは別の、新しいラインのカメラとして投入。動体撮影を含む静止画、動画撮影の両方で、本格的な作品作りを行うプロやハイアマチュアユーザーをターゲットにしている。

 画素数は明らかになってないものの、イメージセンサーはEOS初となる新開発の裏面照射積層型CMOSセンサーを搭載。高速読み出しに対応しており、映像エンジン「DIGIC X」の高速処理により、電子シャッター撮影時でAF/AE追従で最高30コマ/秒での高速連写を実現。電子シャッター特有の像の歪みも大幅に抑えたほか、室内や夜景などの暗いシーンでもノイズを抑えた動体撮影が可能という。

 AFは、各画素が撮像と位相差AFの両機能を備える「デュアルピクセルCMOS AF」を採用。ディープラーニングを活用したAFアルゴリズムの強化により、人物の頭部や瞳の検出機能を向上。新たに、胴体の検出を実現し、ポートレートや被写体の動きが大きいスポーツなどの撮影シーンでも、高い被写体追尾性能を発揮するとしている。検出可能な被写体の追加も進める。

 また、キヤノンのデジタルカメラで初めて視線入力機能を搭載。静止画撮影時において、ファインダーを覗いた瞳の動きに合わせてAFフレームを動かすことができるため、ピントを合わせる被写体を素早く切り換えながら撮影できるという。

 ボディは、EOS-1シリーズを彷彿とさせるような、縦位置グリップと一体化したデザインを採用。同シリーズで培った防塵・防滴性能や、信頼性、操作性を踏襲する。さらに、プロの撮影現場でのワークフローを高速するモバイルアプリ「Mobile File Trasfer」にも対応。モバイル端末を通じてFTP/FTPS/SFTPサーバーに画像を転送可能だ。

 なお、EOSシリーズで「3」という数字が付くモデルは今回が初めてではなく、1998年に登場したハイエンドフィルムカメラ「EOS-3」が存在する。今回、キヤノンのデジタルカメラ初搭載となった視線入力機能は、EOS-3にも搭載されている。

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