ヤマハのAIピアノ「プロジェクトセカイ・ピアノ」を体験--超初心者でも弾けて歌ってくれる

佐藤和也 (編集部)2021年04月15日 09時00分
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 ヤマハミュージックジャパンは、ヤマハの人工知能(AI)合奏技術を活用し、演奏に合わせてキャラクターが歌う「プロジェクトセカイ・ピアノ」を製作。ヤマハの楽器店舗などに設置し、体験会を行っている。その「プロジェクトセカイ・ピアノ」について、演奏経験の無い筆者が実際に体験した。

 「プロジェクトセカイ・ピアノ」は、スマートフォン向けゲームアプリ「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(プロセカ)とのコラボ企画で、セガ、Colorful Palette、クリプトン・フューチャー・メディアの協力のもとで開発。ラッピングされた電子ピアノが用意され、プロセカに登場する初音ミクと星乃一歌が、自身が演奏する「千本桜(作詞・作曲:黒うさ)」にあわせて歌ってくれるものとなっている。

ヤマハミュージックジャパンが製作した「プロジェクトセカイ・ピアノ」。左が星乃一歌で、右が初音ミク
ヤマハミュージックジャパンが製作した「プロジェクトセカイ・ピアノ」。ピアノの左にいるのが星乃一歌で、右が初音ミクとなっている
実機には「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(プロセカ)のキービジュアルなどがデコレーションされている
実機には「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(プロセカ)のキービジュアルなどがデコレーションされている
実機の側面には初音ミクの姿
実機の側面には初音ミクの姿
また、プロセカを手掛けるセガ、Colorful Palette、クリプトン・フューチャー・メディアのロゴや、ゲーム中に登場するユニットのロゴもあしらわれている
また、プロセカを手掛けるセガ、Colorful Palette、クリプトン・フューチャー・メディアのロゴや、ゲーム中に登場するユニットのロゴもあしらわれている

 ベースとなっているのは、ヤマハの電子ピアノ「クラビノーバCSPシリーズ」で、オリジナルのラッピングが施されたもの。CSPシリーズでは「ストリームライツ」という機能が搭載されており、鍵盤の上部から流れるように光るランプにあわせて鍵盤を弾くことで、楽譜を読むのが苦手でも、リズムゲームのような感覚で演奏ができるというものとなっている。

CPSシリーズで搭載されている「ストリームライツ」機能。流れてくる光にあわせて鍵盤を弾くと、演奏ができるというもの
CPSシリーズで搭載されている「ストリームライツ」機能。流れてくる光にあわせて鍵盤を弾くと、演奏ができるというもの

  指定されている「千本桜」の対応楽譜には「超入門」「入門」「中級」「上級」の4種類が用意。初めてピアノに触れる方向けにも対応したものとなっており、打鍵ミスやテンポミス、わざとテンポを速くしたり遅くしたとしても、それにあわせて初音ミクと星乃一歌が歌ってくれるようになっている。対応楽譜については、特設サイトを通じての配信も行っている。

 前述のように筆者はピアノの演奏経験はなく、一方でリズムゲームは相応にプレイをしており、過去を振り返れば鍵盤演奏を模したゲームなどもプレイしていたことがある。初めは演奏することの抵抗感もあり、さらにいきなり超入門を体験することになったのだが、ストリームライツ機能のおかげで、たどたどしいながらも演奏ができ、それにあわせて2人が歌ってくれるという“演奏している感”を味わうことができた。さらにステップアップしての入門では、両手それぞれに譜面が割り振られている。さすがに両手では難しく、右手側の演奏のみに集中して弾くことにしたが、それでも演奏することができた。演奏経験がなくてもリズムゲームに親しんでいる人であれば、初めの一歩を踏み出せるぐらいには弾くことができ、演奏の楽しみを感じられると思えるものになっている。

  「プロジェクトセカイ・ピアノ」の担当のヤマハミュージックジャパン 事業企画部 事業企画課の野藤義一氏によれば、開発の経緯として同社ではコロナ禍での人々の生活に再び音楽を取り戻したいとの思いのもと、「おかえり、おんがく。」をテーマとした多数の企画を展開しており、ひとりでも仲間と演奏することの楽しさを、ヤマハならではの技術を活用して提供することを目的として制作したという。

 あわせて、AIを活用した合奏技術は2014年から開発を進められていたもので、2017年の段階ではピアノ同士や管楽器同士といった組み合わせでの演奏は実現している。そこからさらに一歩進めて演奏とボーカルの組み合わせで挑戦したもので、社内でもコンテンツに対する愛着を持っているスタッフが在籍していたことから実現に至ったとしている。

  仕組みとしては、まず人との演奏の合わせ方を学んだヤマハのAIに「千本桜」の楽譜と歌声が入力されている。このAIが搭載されたプロジェクトセカイ・ピアノを演奏すると、演奏のデータをリアルタイムに解析し、楽譜の演奏箇所・テンポを判別。その箇所やテンポに合わせた歌の音源を出力することで、違和感なく歌声が耳に届くようになっているという。

 すでに一部において体験会も実施されており、おおむね演奏の経験者と未経験者の割合が半々程度だという。野藤氏によれは、体験会を実施して大きいと思っていることとして、未経験者が弾ける楽しみを感じてもらえていること。そして楽器店に普段来ない方が足を運ぶこととし、楽器や音楽を身近に感じてもらえるきっかけになればと語った。

 体験会は、全国のヤマハの楽器店や一部イベントにて、6月27日まで順次開催を予定。楽器店内での体験会は予約制(先着)となっている。開催店舗や期間、予約などの詳細は特設サイトにて記載されている。

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