WHILL、DtoCでの近距離用モビリティレンタルサービスを開始--月額1万4800円

 近距離用モビリティ「WHILL Model C2」などを展開しているWHILLは4月8日、DtoCレンタルサービス「WHILLレンタル」を、同日から開始すると発表した。

 これは年齢や介護保険の有無にかかわらず、誰でも簡単な手続きでWHILL Model C2をレンタルし続けることができるサービス。価格は月額1万4800円(非課税、送料別)。

 WHILL Model C2は5cmの段差乗り越えや、回転半径76cmの小回り能力、リアサスペンションを採用した滑らかな乗り心地などを特長とする、高齢者の安全な外出をサポートする近距離用のモビリティ。

「WHILL Model C2」利用イメージ
「WHILL Model C2」利用イメージ

 これまでWHILL社製品を利用するためには、購入または介護保険を利用したレンタルが可能となっていたが、DtoCで行うWHILLレンタルでは、年齢や介護保険の有無にかかわらず、WHILL Model C2をレンタルし続けることが可能となる。WHILLの専門スタッフによる安全運転のサポートや、オプションのロードサービスなどにより、高齢者自身だけでなく家族にも安心を提供することができ、免許返納のきっかけや、免許返納後の引きこもりの防止、さらにはQOL(生活の質)の向上にも役立つことを期待するものとしている。

レンタル(申し込み)の流れ
レンタル(申し込み)の流れ
WHILLレンタル4つのポイント
WHILLレンタルの4つのポイント

 同社では、通常福祉用具においては介護保険の適用を受けた上で、介護系の流通事業者を通じて借りることが一般的としているものの、歩行困難(500m以上の歩行が困難)を抱える高齢者は、政府調査において国内だけでも1000万人とされており、介護保険利用者の数を大きく上回ると指摘。一方で電動車椅子の市場は、約2万5000台程度にとどまっているという。

歩行困難を抱える高齢者と電動車椅子の市場
歩行困難を抱える高齢者と電動車椅子の市場

 高齢者から「長距離の歩行が困難だが、長期使ってから納得して購入したい」「いつまで使うかがわからないため、ずっとレンタルで使い続けたい」といった要望も背景として、DtoCでのレンタルサービスを展開するとしている。

 レンタルの利用は1カ月からで、いつまででも利用が可能。更新料や利用上限期間などは設けないという。使わなくなったら電話で返却が可能。使ってみて気に入れば購入もできるとしている。

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