シリコンバレーをはじめ、各地で大ブームとなっている招待制音声チャットアプリ「Clubhouse」が、申し立てによりフランスのプライバシー保護機関CNIL(情報処理および自由に関する全国委員会)の調査を受けている。CNILによる現地時間3月17日の発表によれば、CNILは申し立てを受け、欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)を順守するためのClubhouseの対応について調査を開始し、初期の調査でEU域内に同社の法人がないことが分かったという。
CNILは、規制当局の介入を求めるオンラインの請願書についても考慮している。この請願書には本稿掲載時点で2万5000件以上の署名が寄せられている。
嘆願書には「Clubhouseによるプライバシーおよびデータ保護法の違反について、ただちに徹底した調査がなされること、またClubhouseの運営に違法性が認められた場合は最大限の罰を与えることを求める」と記載されている。
Clubhouse はEU域内に法人を持たないため、苦情や懸念材料について耳にしたEU圏のどのデータ保護当局からも、調査を受ける可能性がある。GDPRはEU市民のプライバシーを保護する目的で制定されており、大きな影響力を持っている。
ClubhouseとCNILにコメントを求めたが、現時点で回答はない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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