Facebookは米国時間3月10日、軽量版アプリ「Instagram Lite」を170カ国以上で提供開始すると発表した。これによって、過疎地や遠隔地のユーザーは、より簡単に「Android」スマートフォンでInstagramを閲覧できるようになる。
このアプリは、「最小限」のデータを使用し、通常の「Instagram」アプリと比べてストレージ使用量が少ない。通常のInstagramアプリをダウンロードするには約30MBのストレージ容量が必要であるのに対し、Instagram Liteは2MBあればダウンロードできる。
Instagram Liteのリリースは、インターネット接続が脆弱であったり、最新型のスマートフォンは高価で手が届かなかったりする開発途上国で、Facebookがより多くのユーザーを引き付けるための取り組みを強化していることを示している。Facebookの月間利用者数は約28億人で、その大半が米国外のユーザーだ。Instagram Liteは、データへのアクセスが限られた地域でも動作するため、デジタルディバイド(情報格差)の緩和につながる可能性もある。
「ユーザーが使用する端末、プラットフォーム、ネットワークに関わらず、Instagramの体験を高速で高品質かつ信頼性の高いものにしたかった」と、Facebookのテルアビブオフィスで製品管理担当ディレクターを務めるTzach Hadar氏は発表の中で述べた。
Instagram Liteは、エジプト、ミャンマー、ベネズエラ、ジンバブエなどの国で提供される。Facebookによると、近いうちに世界中に展開するという。「iOS」版の提供予定については触れられていない。もっとも、開発途上国ではAndroidがより広く普及している。
Instagram Liteの製品マネージャーを務めるNicholas Brown氏は報道陣との電話会見で、同社はヘイトスピーチ関連のコンテンツについて、ユーザーからの通報を受ける前に積極的にフラグ付けする能力を高めているとも語った。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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