10X、薬王堂の注文アプリを提供開始--ライフのネットスーパーアプリに続き

 チェーンストア向けECプラットフォーム「Stailer」を展開する10Xは3月15日、薬王堂と共同で「ドラッグストアDX推進プロジェクト」を開始すると発表した。

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 第一弾は、薬王堂の商品をスマートフォンから注文し、店頭または店舗駐車場での車上受取(ドライブスルー受取)できるアプリ「P!ck and(ピックアンド)」を提供する。薬王堂では、ネットでの商品注文は今回が初。車上受取を選択した場合、スタッフが駐車場まで商品を運んでくれる。注文から購入まで非接触で完了できるとしている。サービス利用料は1注文につき220円、当日16時までの注文で21時まで受取可能だ。

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 また10Xでは、薬王堂の店舗スタッフ向けアプリも提供。スマートフォンで、P!ck andから注文が入った商品のピッキング・パッキング、ユーザーの来店管理・商品の受け渡し、在庫・商品情報の即時管理を実現する。すでに店舗で使用しているスマートフォンで利用できるため、スピーディかつ安価にオペレーション体制を構築できるとしている。

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ライフのネットスーパーアプリも10Xが開発

 Stailerは、スーパーマーケットやドラッグストアといった多店舗運営(チェーンストア)を手掛ける小売・流通事業者を対象としたリアルとECを横断したDXプラットフォーム。ECやドライブスルーなどの顧客体験とそのためのサプライチェーン構築を支援する。エンドユーザー向けのモバイルアプリや店舗向けのピックパック、在庫管理システム、配送業者向のオペレーティングシステム、分析ツールを一貫して提供する。すでに、イトーヨーカドーやフレスタなどで導入されている。

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 3月8日にも、スーパーのライフ初のモバイルアプリ「ライフネットスーパーアプリ」を共同で開発、提供を開始している。こちらも、Stailerを採用している。ライフでは、他社に先駆けて2011年よりネットスーパーを展開しているが、コロナ禍もあり急激に需要が増加。現在のウェブブラウザベースでは対応できない課題が出てきたことで、10Xをとの提携に至ったという。

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 10Xは、ユーザー向けのアプリだけでなく、商品のピックパックなど従業員向けのアプリも提供する。一般的なITベンダーのように“作って終わり”ではなく、レベニューシェア方式を採用。継続的にアップデートしていくことで、よりクライアントに寄り添ったDXを後押しするという。

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 ライフのアプリでは、リアルで接点がある顧客と、ネットも含めてシームレスにつながる点に注力。商品の一覧性を向上したほか、「スマイルライフ」「ライフプレミアム」「BIO-RAL」「スターセレクト」という4つのプライベートブランド商品をアプリから購入可能。また、いつも購入する商品を「お気に入り」設定しておくことで、アプリの下タブからいつでも確認可能。各商品ページからレシピを確認することもでき、合わせてそのレシピに必要な食材を購入するといった買い方もできる。

 ライフは、首都圏と近畿圏で合計275店舗を展開。2019年よりアマゾンと「Prime Now」、2020年には「Amazon.co.jp」上でストアをオープン。Prime Nowに関しては、生鮮食品などを含めライフのネットワークを使って提供している。ライフのEC事業単体の売上高は、2019年度で30億円、2020年度で50億円だったが、モバイルアプリの提供を通じて2021年度には100億円を目指すとしている。

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