英国民保健サービス(NHS)の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触追跡アプリが英国でリリースされてから4カ月以上が過ぎた。いくつかの統計データが公表されたことで、このアプリがCOVID-19との闘いにどの程度貢献しているのかがようやく明らかになりつつある。そして、その結果は期待を抱かせるものだ。
NHSを管轄する英国保健省(DHSC)は、同アプリが2020年9月にリリースされてから着実に利用が広がり、ダウンロード件数は2163万件に達したと発表した。イングランドとウェールズの合計で、陽性の検査結果が82万5388件記録され、それによってユーザーに自主隔離を求める通知が170万件以上送られた。研究者らは、これによって約60万人の感染が防止された可能性があると推計している。
この推計は、アラン・チューリング研究所とオックスフォード大学の科学者らが行った分析の結果だ。研究チームは、入手可能なデータに基づき、アプリの利用と症例数減少に相関関係があるかどうかを調査するよう依頼された。
NHSのCOVID-19アプリは、GoogleとAppleが共同でリリースしたAPIをベースにしている。このAPIは、各国の保健当局がプライバシーに配慮した接触追跡アプリを開発するのを支援する目的で公開された。NHSのアプリはBluetoothを利用し、あるユーザーに陽性の検査結果が出た場合、その人と一定時間近い距離にいたユーザーらに直ちに警告する仕組みだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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