Amazonは、自社物流プログラム「Amazon Flex」のドライバーが受け取るべきチップを全額支払っていないとして米連邦取引委員会(FTC)から提訴されたことを受け、6170万ドル(約64億8000万円)以上の制裁金を支払うことで合意した。FTCが米国時間2月2日に発表した。この金額は、2年半以上にわたって「Amazonがドライバーから天引きしていたとされる金額の合計」に相当するとしている。FTCはAmazonについて「2019年にFTCの調査を知り、ようやくこの行為を中止した」としている。
FTCによると、和解金はドライバーへの補償に充てられる。
Amazonと傘下のAmazon Logisticsに対するFTCの提訴によると、同社は「Flexプログラムに参加するドライバーに顧客への配送業務の対価として1時間あたり18~25ドル(編集部注:約1900~2600円)を支払うと定期的に宣伝した」といい、ドライバーにも「Amazon Flexで配送している間に稼いだチップを100%受け取れる」と伝えたという。
FTCによると、Amazonは18~25ドルの時給とチップを支払う仕組みを2016年後半に終了したが、そのことをドライバーに通知しなかった。そして、下がった時給を補填するためにチップを利用していたという。同社は2019年、通知した時給とチップ全額を支払う仕組みに戻している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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