アイリスオーヤマとソフトバンクロボティクスは2月1日、合弁会社「アイリスロボティクス」を設立した。出資金は、1000万円。持株比率は、アイリスオーヤマが51%、ソフトバンクロボティクスグループが49%。
同社では、国内の人手不足に加え、新型コロナウイルス感染の拡大と長期化により、企業には一層のコスト削減や、他社と差別化できる高度な付加価値の提供が求められていると指摘。そのため、企業における単純作業や定型業務はロボットを活用することでコストを最小化し、付加価値を生む高度な業務でデジタルトランスフォーメーションを推進するなど抜本的な構造改革が必要となっている。
今回設立するアイリスロボティクスは、新商品開発力とメーカーベンダー(製造業と卸業の融合形態)による広範囲の販売ネットワークを通じ、さまざまな業界における知見を持つアイリスオーヤマと、AIロボットOS分野のノウハウを持つソフトバンクロボティクスグループが提携することで、法人向けサービス・ロボット分野での市場創造を目指すという。
同社では、法人向けサービス・ロボットの提供と販売や、ロボットを活用した業務変革コンサルティング、新規サービス・ロボットの新製品開発が主な事業内容となる。まずは、法人向けサービス・ロボットとして、自律走行が可能な乾式バキュームクリーナーのAI除菌清掃ロボット「Whiz i アイリスエディション」と、配膳・運搬ロボット「Servi アイリスエディション」を提供する。
ロボットを活用した業務変革コンサルティングでは、サービス・ロボットを業務に取り入れる際に必要になる業務設計コンサルティング・定着化支援のほか、ロボットオペレーターの派遣など、業務のロボット化に伴い必要となるトータルソリューションを提供。また、各業界のニーズを踏まえて掃除ロボット、配膳ロボットに続く法人向けサービス・ロボットの自社開発も予定しており、グローバルに提供するという。
さらに、新型コロナウイルス感染症による雇用や就業に関して生じているさまざまな課題や、若年層の雇用問題などの社会課題に対して「ロボットオペレーター」の創出といった新たな労働市場や雇用機会を創造。日本の企業と社会が抱える課題解決に貢献していくという。
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