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”車を使った遊び”が集まる「モビリティマーケット」--トヨタグループのKINTOが提供へ

山川晶之 (編集部)2021年01月21日 12時15分
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 トヨタファイナンシャルサービス傘下で自動車向けサブスクリプションサービスを展開するKINTOは1月20日、モビリティサービスを提供するためのオンラインプラットフォーム「モビリティマーケット(モビマ)」を4月に立ち上げると発表した。KINTO以外のユーザーも利用可能で、2〜3月にはプレオープンとしてキャンペーンを開始する。

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KINTO代表取締役社長の小寺信也氏
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新サービス「モビリティマーケット」

 同プラットフォームは、車を含めた「移動のよろこび」を網羅的に提供すべく、車を使った各種アクティビティを揃えるのが特徴。カテゴリは、「新しい生活の扉を開こう」「心踊るスペシャルな体験を」「クルマ時間をとことん楽しもう」「もっと気持ちよく、軽やかに」「やさしく移動を応援」の5つを用意。それぞれにマッチしたアクティビティを用意する。

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5つのカテゴリを用意

 例えば、キャンピングカーを利用したワーケーションや、三密を回避するシェアサイクルで巡る旅(現地までは車で移動)、ドライブインシアターなどをはじめ、モータースポーツの観戦・体験、車でしか行けないローカルでの食事体験、レジャー時の駐車場予約、車・電車・バス・船などの複数の移動手段を組み合わせたMaaSサービス、ドライビングレッスン、移動日だけ加入できる保険、車内の除菌といった移動にまつわるサービス全般を扱う。コロナ禍により現時点では提供できないが、トヨタが海外16カ国で展開するカーシェアサービス「KINTO SHARE」も利用できるようになるという。

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各カテゴリで提供するサービス

 こうしたサービスはトヨタ単体だけでは提供できないため、国内外の事業者と提携する。現時点では、20の企業が参入を決めており、さらに30社と協議中。なかには、JTBや近畿日本ツーリストなどの旅行代理業者も参加しているが、KINTO向けに車移動を前提とした旅プランを用意するなど、KINTOとマッチしたサービス内容になるよう各事業者と練り上げている。同社では、今後もさらに参加企業を増やす予定だ。

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モビリティマーケットに参加する企業
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サービスの一例

 もともとは、KINTO契約者向けのサービスとして設計していたが、「楽しそうなものができたのでもっといろんな人に活用してもらいたい」と、KINTOユーザー以外にも開放したと同社代表取締役社長の小寺信也氏は語る。もちろん、ユーザーへの特典も用意されている。「KINTO ONE」ユーザーには3万円相当、「KINTO FLEX」ユーザーには、6万円相当の優待や特典を用意。各サービスも優先的に利用できるようになる。

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「KINTO ONE」「KINTO FLEX」ユーザーは優待利用が可能

モビマ提供の背景には「トヨタには車を楽しむサービスがない」

 同社によると、KINTOを開始した2019年は低調だったものの、2020年は「ハリアー」や「ヤリス クロス」「GRヤリス」など、取扱車種を31車種に拡大したほか、テレビCMなどによる認知度向上、自社コールセンターでの有人チャットボットの導入、3年プランに加えて5年、7年プランの追加、契約期間中に乗り換えられる「のりかえGO」の提供、対面のポップアップカウンターの設置(2021年1月から常設化)などにより、2020年後半は月あたり1000ユーザー以上の契約を達成(前年同期間比で6倍)。約1万2300件の累計申込者数を獲得するまでに成長した。

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2020年はユーザー数が伸長

 特に、20〜30代で全体の4割と、購入車ドライバーの年代構成と比べると若年層のユーザーが目立つ。さらに、初めて車を購入するユーザーが全体の4割を占めているほか、申込方法もウェブが6割、20〜30代にいたっては8割に達する。若年層へのアプローチが成功した要因として小寺氏は、諸経費がすべて利用料に含まれており、任意保険が高くなりがちな若年層にメリットがあること、ウェブで契約できる簡単さに加え、コロナ禍でパーソナル空間で移動できる車のメリットが再認識されたことも大きいと指摘する。結果、4〜5月を除き、新型コロナの影響は大きく受けずに済んでいる。

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20〜30代が4割を占める
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初めて車を所有する割合が4割に到達している
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20〜30代はウェブ経由の申込みが8割

 2020年はサブスクサービスに注力した一方で、小寺氏は「トヨタには車を楽しむサービスがない」ことに課題感を感じたという。そこで、点在化している車関連のアクティビティを集約することで、より多くのユーザーに車の楽しさを知ってもらえるのではと、モビリティマーケットの提供にいたった。KINTOとしてはマーケットを大きな収益源として成長させるよりは、KINTOやトヨタのユーザーに楽しんでもらえる場として提供したいと考えているようだ。

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