楽天モバイルに勤めるソフトバンク元社員が、5Gなどのネットワーク関連技術を不正に持ち出して逮捕された件に関し、楽天モバイルは1月12日、「当該従業員が前職により得た営業情報を弊社業務に利用していたという事実は確認されておりません」と声明を発表した。
ソフトバンクによると、該当社員は在籍中、ネットワークの構築に関わる業務に従事しており、不正に持ち出された営業秘密は、4Gおよび、5Gネットワーク用の基地局設備や、基地局同士・基地局と交換機を結ぶ固定通信網に関する技術情報だとしている。
楽天モバイル広報部によると、持ち出した情報について「警察捜査に全面協力しており、個別の内容に関して、現状では申し上げられない」としつつも、「社内で調査を進めているが、4Gや5Gの技術情報を含め、当該従業員が前職で得たすべての営業情報について業務で利用していないことを確認した」とコメント。
ソフトバンクでは、当該元社員への損害賠償請求を含めた措置も視野に入れて、今後の対応を検討中と表明。該当社員は、現在も楽天モバイルに在籍しているが、社員の今後の処遇やソフトバンクからの提訴検討について同広報部は、「現状で決まったものはない。現時点では、捜査に協力しながら確認中」としており、アップデートがあれば随時公表するとしている。
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