「Kotlin」開発元のJetBrains、チームコラボレーション「Space」の公式版リリース

Liam Tung (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2020年12月11日 10時57分
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 「Android」アプリ開発用のプログラミング言語としてGoogleのお墨付きを得ている「Kotlin」とともに、各種の開発ツールを手がけるJetBrainsが、チームコラボレーションソリューション「Space」の公式版をリリースした。これは、「Microsoft Teams」や「Slack」の対抗となり得る製品だ。

 Space公式版の発表は、Microsoft TeamsやSlackが展開されている状況を受け、適切なタイミングだったかもしれない。Salesforceは12月に入り、Slackを277億ドル(約2兆8900億円)で買収すると発表した。

 JetBrainsは誰もが知っている名前ではないが、Kotlinとその統合開発環境(IDE)を手がける企業として、ソフトウェア開発者の間では名が通っている。Statistaによると、世界中で2300万人のソフトウェア開発者がいるという。そしてJetBrainsは、同社のツールが800万人の開発者に利用されていると述べている。

 JetBrainsは2019年12月にSpaceのベータ版をリリースしており、同社によるとこれまでに3万5000社からの利用申し込みを受けているという。

 このアーリーアクセスプログラムは開発者を対象としたものとなっており、Linuxカーネルの父であるLinus Torvalds氏によって開発された「Git」をベースにしたバージョン管理ツールや、コードレビュー機能、KotlinスクリプティングをベースにしたDevOps機能、パッケージリポジトリー、プランニングツール、イシュートラッカーをサポートしていた。またこれらに加え、チャットやブログ、ミーティング、チームディレクトリーといった、チャットプラットフォームに期待されている機能も備えていた。

 それ以来、JetBrainsはSpaceの機能向上に取り組んできた。こういった機能としては、チャットやミーティング、カレンダー、イシュー、モバイルアプリ、ドキュメント、課題ボード、継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)の自動化、個人向けのTo-Doリスト、ターン制のコードレビューなどがある。

 Spaceは今のところ、ビデオ通話をサポートしていないため、「Zoom」や「Cisco WebEx」「Teams」「Google Meet」と戦える段階には至っていない。それでも、JetBrainsは米ZDNetに対して、2021年に外部ツールの組み込み、統合機能を搭載する計画だと述べた。

 現時点でSpaceのユーザーは、Google MeetのアカウントとSpaceのカレンダーを接続し、Spaceのスケジュールに基づいて通話することができる。

 同社は、1カ月あたり2000のコマンドインテグレーション(CI)クレジットと、10GBのストレージ、1カ月あたり50GBのデータ転送を上限とする無償サブスクリプション「Free」を提供している。

 また、エントリーレベルの有償サブスクリプション「Team」は、1カ月あたり4000のCIクレジットと、1ユーザーあたり10GBのストレージ、1ユーザー1カ月あたり50GBのデータ転送が、1アクティブユーザー1カ月あたり8ドル(日本では930円)となっている。

 さらに「Organization」サブスクリプションは、1カ月あたり1万のCIクレジットと、1ユーザーあたり25GBのストレージ、1ユーザー1カ月あたり125GBのデータ転送が、1アクティブユーザー1カ月あたり20ドル(日本では2300円)となっている。

 2021年のロードマップには、組み込みの機能と外部ツール統合の両方によるビデオ通話、「Googleカレンダー」や「Microsoft Outlook」「Office 365」のカレンダー機能との統合のほか、Spaceのオンプレミス版も含まれている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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