民泊大手のAirbnbが米国時間12月10日に新規株式公開(IPO)を果たし、上場初値は146ドル(約1万5200円)となった。
その価格は、取引開始前日の9日夜にAirbnbが設定した売り出し価格である68ドルを大きく上回った。同社が12月に入って最初に発表していた目標価格は、1株あたり44~50ドルだった。
Airbnbの株価は取引開始後に急騰し続け、一時は140%も上昇した。CNBCによると、同社の時価総額は約865億ドル(約9兆円)だという。これは、同社の価値が今、MarriottとHiltonの両ホテルチェーンの合計よりも高いことを意味する。4月の資金調達ラウンドの時点で、Airbnbの非公開企業としての評価額は約180億ドル(約1兆9000億円)だった。
他の多くのシリコンバレー新興企業とは異なり、Airbnbは継続的に利益を生み出せることを示してきた。このことは、同社が旅行業界に爪跡を残せると考える投資家らに好印象を与えた。わずか10年余りの間に、Airbnbは泊まれる家を探す人のためのウェブサイトから、オンラインで巨大な存在感を示す企業にまで成長した。今では、地球上のほぼすべての国で膨大な数の民泊施設をサイトに掲載している。
Airbnbの上場企業としてのスタートは明るく見えるが、その事業は未だ新型コロナウイルスの打撃を受けた状態にある。世界中の多くの観光者や旅行者が自宅の近辺にとどまり、外出禁止命令に従っているため、同社の予約件数は減っている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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