第1号案件は「ドラゴンクエストウォーク」--タニタ、「タニタアルゴリズム」を提供

 タニタは9月14日、同社が蓄積してきた活動量計の中核技術である「タニタアルゴリズム」の外部提供を本格展開すると発表した。なお、2019年より業務提携する一部企業に対し、タニタアルゴリズムの提供を行っていた。

 同アルゴリズムを歩数や消費エネルギー量を表示する機器および、アプリケーションに組み込むことで、精度の高い計測結果が得られるという。

 同社によると現在、多様な健康領域のスマートフォンアプリが存在しているが「スマートフォンに標準搭載されている基本アプリで計測した歩数を使用するもの」「スマートフォン内の加速度センサーなどの情報から歩数を導き出すもの」など、歩数や消費エネルギー量などの算出方法はさまざまだという。

 そこで、新たに健康領域に取り組む事業者だけでなく、既に歩数や活動量を活用したビジネスを展開し、より精度の高い計測結果を求める事業者に向け、分析のベースにするパラメーターや用途に合わせてカスタマイズしたタニタアルゴリズムを提供するという。

 その第1号案件として、スクウェア・エニックスが提供するスマートフォン向け位置情報ロールプレイングゲーム「ドラゴンクエストウォーク」において、9月12日から搭載された。

 同ゲームアプリに登録した体重、身長、性別、年齢、体脂肪率と、アプリ内で算出される歩数を基にユーザーごとの消費エネルギー量をタニタアルゴリズムにより導き出し、アプリケーション内の画面で「消費カロリー」として表示する。

 同ゲームアプリは、ウォーキングやランニングなど、従来型の運動の継続ができなかった層を含め幅広い生活者にとって健康づくりのきっかけとなってきましたが、「タニタアルゴリズム」の搭載によりユーザーはさらに詳細な健康データや健康情報を確認し、楽しみながら健康づくりに取り組めるようになる。

 同社の活動量計は、内蔵した3D(3軸加速度)センサーで計測したカラダの動きに加え、性別、年齢、身長、体脂肪率などの生体情報から統計学的な分析を行い、消費エネルギー量などを推定している。

 なお、活動量計アルゴリズムは、消費エネルギー量計測のゴールドスタンダードとなっているヒューマンカロリメーターと呼気ガス分析装置によるデータ収集による実験を行い、その結果を基に開発した。

 新型コロナウイルス感染症の拡大により、これまで健康への関心が低かった層においても、健康への意識が高まっている。同社では、多様化する生活者の健康ニーズに対応するサービスに対して「タニタアルゴリズム」を提供することにより、これまで以上に多くの生活者の「健康の見える化」が可能になるとしており、今後この事業を推進し、生活者の健康習慣づくりを支援したいと考えているという。

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