L is Bは11月4日、同社が運営するビジネスチャット「direct」において、従業員の安否確認ができる「安否確認ボット」の提供を開始したと発表した。directユーザーは、無料で利用できる。
安否確認ボットは、チャットボットと会話するだけで、従業員の安否状況を確認できるサービス。気象庁防災情報と連携し、災害が発生した際には、あらかじめ設定された安否確認メッセージが災害対象地域に該当する従業員に自動で送信される(24時間365日、災害発生の有無をシステムが自動で確認)。
従業員は、届いたメッセージに回答するだけで安否確認が完了できる。回答の際、所属拠点、部署、自宅地域も登録されるので、簡単にDR(災害復旧/disaster recovery)・BCP(事業継続計画/business continuity plan)対策の準備ができるとしている。加えて管理者は、社員の安否状況をExcelファイルに出力して一覧で確認できるようになる。
同社によると、2011年の東日本大震災をきっかけにDR・BCP対策の必要性が高まっており、大企業の68%でBCP対策が実施されているという。しかし、中堅企業では34%しかBCP対策が実施されていないと説明する。対策が進まない理由としては、DR・BCP対策には従業員の安否確認のためにツールを導入する必要があり、導入コストの問題に加えて、担当者を配置できないという人的リソースの問題なども挙げられている。
そこで同社では、現場で必要とされている機能を、簡単で使いやすいかたちで実装すべく、DR・BCP対策として安否確認ボットのサービス提供を開始したという。
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