JR西日本は10月16日、同社のICカード乗車券「ICOCA」をスマートフォンで利用できるようにする「モバイルICOCA(仮称)」を、2023年春に提供予定と発表した。
モバイルICOCAの登場により、スマートフォンアプリ上でチャージや定期券の購入・払い戻しが可能になるほか、東海道・山陽新幹線の「スマートEX」、北陸新幹線の「新幹線eチケットサービス」にモバイルICOCAを登録でき、新幹線の予約、支払い、乗車までスマートフォン1台で完結するという。また、MaaSアプリ「WESTER」や「setowa」との連携も可能だ。
これまで、JR西日本エリアでモバイルの交通系ICカードを使うには、長年の間、JR東日本が提供する「モバイルSuica」のみ利用できる状態が続いていた。必要な分だけチャージするプリペイドカードとしては問題なく使えるものの、定期券を作ることができないため、通勤・通学で利用するにはICOCAの物理カードを持ち歩く必要があった。
交通系ICカードのモバイル対応は、2006年のSuicaに続き、関東私鉄各社が手掛けるPASMOが2020年10月より提供を開始。予定通り進めば、JR西日本は3社目のモバイル対応を果たすことになる。
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