ソフトバンク、新型コロナのPCR検査施設を本格稼働--1回2000円、今秋中に1日1万件へ

 ソフトバンクグループが7月29日に設立した子会社である新型コロナウイルス検査センターは9月24日、千葉県市川市にある国立国際医療研究センター国府台病院内に新設した唾液PCR検査の専用施設「東京PCR検査センター」を本格稼働したと発表した。


説明会で登壇する孫正義氏

 同社ではこれまで、国立国際医療研究センターの協力のもと、ソフトバンクグループの従業員や関係者、福岡ソフトバンクホークスの選手などを対象に唾液PCR検査を試験的に実施。また、東京都の竹芝客船ターミナルと小笠原諸島の父島を結ぶ旅客船「おがさわら丸」の乗船者を対象に、東京都などと連携して唾液PCR検査を試験的に運用してきたという。

 今回新設した東京PCR検査センターは、国立国際医療研究センターの指導のもと設計され、衛生検査所として登録を認可された検査施設になるという。今後は、民間の検査機関として、希望する自治体や法人などを対象に、実費負担だけで唾液PCR検査を提供する。1回の検査あたりの価格は2000円(税抜・配送料、梱包費などを除く)。

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 また、1日におよそ4000件の検査に対応。唾液検体到着後、最短2時間で結果が出せるという。今後はさらに検査能力を高め、今秋中に1日1万件のPCR検査ができる体制構築を目指すとしている。

 なお、提供するのは医療行為ではなく、スクリーニング検査だとしており、設定された数値を基に、陽性の疑いの有無をチェックできるサービスだとしている。

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