ゆうちょ銀行、デビットカード「mijica」で不正送金--被害額は約332万円

 ゆうちょ銀行は9月23日、同社のVISAデビット・プリペイドカード「mijica」の送金機能「おくって mijica」を使った不正送金が発覚したと発表した。

 これは、8月から9月にかけて計3回確認されたもので、会員向けウェブサイト「mijica Web」にて、悪意のある第三者が特定のユーザーアカウントに不正ログイン。利用通知メールの宛先を変更したうえで、第三者が持つmijicaカードに送金していたという。

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 被害者数は、8月8日に4人、9月6日に7人、9月15日に43人の計54人。被害額は332万2000円にのぼる。同行によると、送金や利用通知メールの宛先変更といった確認メールなどで被害を把握したユーザーからの問い合わせで発覚し、それぞれ被害発生の翌日には送金を受け取ったmijicaカードの利用停止に至っている。

 同行では、9月11日にmijicaの送金金額・送金回数の上限を引き下げたほか、9月16日20時45分には全mijicaカードでの送金機能を停止。被害を受けた全ユーザーに個別で連絡を取っており(54人中51人で確認済み)、全額を補償予定。送金機能の復旧については今のところ未定という。

 なお、送金には、mijica WebにログインするためのID、パスワードに加え、送金側のカード裏面に記載されている5桁のIDが必要となるものの、情報の入手経路を含め不正送金の手口については調査・解析中とのこと。

 不正送金発覚のタイミングから公表に至るまで1カ月以上のタイムラグがあるが、この理由について同行広報部では、「当初は、不正送金の件数も少なく、mijicaからmijicaへの送金に限定されていたため公表しなかったものの、不正送金拡大防止の観点から早めに公表すべきだったと反省している」とコメントしている。

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