最新リモコンで自宅をスマートホームに--「Nature Remo 3」と「LS Mini Next」を試す(後編)

コヤマタカヒロ2020年09月22日 08時30分

 最新のスマートリモコン「Nature Remo 3」と「LS Mini Next」を実際に使って試すこの企画。 前編に続いて後編ではセンサー周りを中心にチェックをしてみよう。

比較しているスマートリモコンの最新モデル2製品。(左)「Nature Remo 3」(右)「LS Mini Next」
比較しているスマートリモコンの最新モデル2製品。(左)「Nature Remo 3」(右)「LS Mini Next」

センサーをトリガーにした自動操作が便利

 もともとスマートリモコンはスマートフォンから、Wi-Fi機能を搭載しない家電を操作するために誕生した製品だ。さまざまな家電の赤外線リモコンをスマートフォンのアプリにひとつにまとめて、アプリから操作できるようになった。さらにその後スピーカーが登場したことにより音声操作にも対応。そして最新のスマートリモコンでは内蔵のセンサーを利用して自動的に家電を操作することが可能だ。

 「Nature Remo 3」は、温度、湿度、照度、人感センサーと非常に多くのセンサーを搭載しており、これらをトリガーにした「オートメーション」の設定ができる。

 実際に気温が28℃を超えるとエアコンがオンになる設定をしてみた。この状態で就寝したところ、部屋の気温が上がってきた朝7時頃に自動的にエアコンがつき、部屋の温度を下げてくれた。このおかげで暑くて目が覚めるといったことがなくなったのだ。

 さらに「Nature Remo 3」はGPSとの連携も可能。例えば自宅から500mの最寄り駅に到着したらエアコンが付く設定などもできる。

(左)センサーを利用した自動操作はオートメーションから登録する(中央)「Nature Remo 3」で利用できるトリガーの一覧。GPSや温度、湿度、人感センサーをトリガーにできる(右)室温が28℃を超えたらエアコンが冷房24℃でオンになる設定ができた
(左)センサーを利用した自動操作はオートメーションから登録する(中央)「Nature Remo 3」で利用できるトリガーの一覧。GPSや温度、湿度、人感センサーをトリガーにできる(右)室温が28℃を超えたらエアコンが冷房24℃でオンになる設定ができた

 「LS Mini Next」は温度センサーと照度センサーを搭載。湿度、人感センサーはなく、また、現在のアプリでは従来モデルでは利用できた、GPS連動によるトリガー設定「ロケーション」機能もなくなっていた。このあたりが「Nature Remo 3」との機能差と言える。しかし、「LS Mini Next」には独自の機能を搭載している。それがAI機能だ。

(左)アプリ下の「+」を押し、メニューを表示。ここで「トリガーを追加」を選ぶ(中央)トリガーとして選べるのが温度と照度の2つ(右)設定した温度に対して、上回った場合や下回った場合が選べる
(左)アプリ下の「+」を押し、メニューを表示。ここで「トリガーを追加」を選ぶ(中央)トリガーとして選べるのが温度と照度の2つ(右)設定した温度に対して、上回った場合や下回った場合が選べる

 アプリのAI設定画面で年齢や性別、体型、暑がり、寒がりなどの好みを登録。エアコンと連携することにより、室温や外気温、日の出、日の入りなど、さまざまな情報を参考に快適な空間を作ってくれる。

 夜になって外気温が下がったとき、昼間の温度設定のままだと、部屋の温度が下がりすぎることがあるが、そういうときにAIが自動調節してくれるというわけだ。

(左)AI設定では好みの温度などを設定して、それに応じてエアコンを自動制御できる。プロフィールは大人、子供に加えてペットも登録できる(右)現段階ではエアコンのAI制御画面。着衣や部屋での活動状態も登録できる
(左)AI設定では好みの温度などを設定して、それに応じてエアコンを自動制御できる。プロフィールは大人、子供に加えてペットも登録できる(右)現段階ではエアコンのAI制御画面。着衣や部屋での活動状態も登録できる

 両モデルともに複数の家電をまとめて操作する「シーン」機能を搭載している。例えば「就寝」というシーンを作れば、シーリングライトやエアコンなどをまとめて消すことができる。ただしこの機能はスマートスピーカーでも設定が可能。スマートスピーカーのほうが、より多くの家電と連携できるため、使い分けたり、組み合わせたりするのが良さそうだ。

「Nature Remo 3」のシーン登録画面。複数の機器をまとめてコントロールできる
「Nature Remo 3」のシーン登録画面。複数の機器をまとめてコントロールできる

価格は高いが機能面と簡単さで「Nature Remo 3」に軍配

 今回使った2つのスマートリモコン。価格はNature Remo 3が9980円なのに対して、LS Mini Nextは6600円と、3000円以上安く購入できる。LS Mini Nextには独自のAI機能やLINEから操作ができる先進機能も搭載。また、今回のテストでは、リモコンが登録されていない家電が多かったが、スマート家電を数多くラインアップしている+Styleの製品がコントロールできる点も評価できる。

LINEから「LS Mini Next」に登録したデバイスやシーンを呼び出せる
LINEから「LS Mini Next」に登録したデバイスやシーンを呼び出せる

 しかし、現段階でおすすめできるのは割高ではあるがNature Remo 3だ。評価のポイントとしては、筆者の環境において、最も手間がかかる家電の登録が非常にスムーズにいったことだけでなく、各種センサーをトリガーとしたオートメーション設定により、自動コントロールができる、スマートホームを簡単に作り出せる。

 ただし、家電の登録はクラウド側のリストが強化されれば差はなくなる。ここが同レベルで設定できるようになれば、より低価格で購入できるLS Mini Nextも十分に候補になるだろう。また、GPSによる位置情報トリガーは、今後アプリのバージョンアップにより、追加される可能性もある。

 今回紹介した2モデルの最も大きな違いは搭載するセンサーの数と、価格差、ということになる。具体的には「湿度センサー」と「人感センサー」の有無だ。「Nature Remo 3」なら、部屋に入ると照明をつける(一定期間動きがないと消す)といったオートメーションが利用できる。

 最新のスマートリモコンは、設定の簡単さと機能面でNature Remo 3が一歩リードしているようだ。

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