JVCケンウッド、頭部位置計測で浴室内死亡事故リスクを低減--超音波センサー活用

 JVCケンウッドは9月14日、超音波センサーを用いた非常発報システム「浴室あんしん安全システム」を開発したと発表した。入浴者の頭部位置を計測することで、浴室内死亡事故のリスクを低減する。

超音波センサーにより入浴者の頭部位置を測定(左)、頭部位置に変化があった場合、溺水等の有無を判断し、音声アラームで本人に通知後、外部に発報(右)
超音波センサーにより入浴者の頭部位置を測定(左)、頭部位置に変化があった場合、溺水等の有無を判断し、音声アラームで本人に通知後、外部に発報(右)

 浴室あんしん安全システムは、天井に取り付けた超音波センサーにより入浴者の頭部位置を測定し、頭部位置に変化があった場合、浴槽との位置関係を計測することで、約3秒で溺水等の有無を判断。一次警報として音声アラームで入浴者に通知した後、反応がない場合は約18秒後に浴室外に通報仕組み。警備会社などと連携することで、発報を受けて救助者が駆け付け、早期に救命作業ができるとしている。

 浴室での国内年間死亡事故数は約1万9000人と言われており、これは交通死亡事故の約5倍にあたるとのこと。JVCケンウッドでは、これまでの音響関連製品の開発で培った超音波技術を活用し、このシステムを開発。ハウスメーカーや浴室、浴槽メーカーをはじめ、発報を受けて駆け付ける警備会社等の各分野に提案していくとしている。

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