Facebook、武装集団のイベント告知を削除せず--当初の説明を訂正

Queenie Wong (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2020年09月04日 13時04分

 米ウィスコンシン州ケノーシャで警官による黒人男性への発砲を機に抗議活動が起こり、死者を出す銃撃事件に発展したことを受けて、Facebookの最高経営責任者(CEO)を務めるMark Zuckerberg氏は米国時間8月28日、従業員に対し、武装集団Kenosha Guard(ケノーシャ自警団)が作成したイベント告知とFacebookページの両方を削除したことを伝えるとともに、会社としてもっと早く行動するべきだったと述べていた。しかし、同氏の発言は一部が正確ではなかったようだ。

Facebook
提供:Angela Lang/CNET

 BuzzFeed Newsは3日、Facebookはサイトの規則に違反するコンテンツにフラグを立てたユーザーから455件の報告を受けたにもかかわらず、イベント告知を一向に削除しなかったと報じた。Kenosha Guardのイベント告知では、人種平等を求める抗議活動を前に「招集」をかけていたと、The Vergeが8月26日に報じていた。BuzzFeedはFacebook社内での議論を基に、銃撃の翌日にイベントページを削除したのはKenosha GuardのFacebookページ管理者であって、Facebookではなかったと報じた。

 Facebookの広報担当者は次のようにコメントした。「ケノーシャで起こったことに関する当初の調査についての質問にお答えした時点で、われわれはポリシーに違反していたイベントページを当社で削除したと考えていた。改めて調査したところ、Kenosha Guardのページを削除したのは確かに当社だが、イベントページは同組織によって削除されたことが分かった。間違いがあったことをお詫びする」

 人種平等を訴える抗議活動は、29歳の黒人男性Jacob Blakeさんが8月、ウィスコンシン州ケノーシャで警官に背後から7回撃たれて麻痺を負ったことを受けたもの。警官はBlakeさんを逮捕しようとしていた。ケノーシャでの抗議活動では、2人の抗議者が撃たれて死亡し、別の1人が負傷した。イリノイ州アンティオークに住む17歳の少年Kyle Rittenhouseが逮捕され、第1級意図的殺人などの罪で起訴されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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