社内・社外を問わず、他の人に向けて資料を作ることは、誰にでもある。しかし、デザインの基本的なことを押さえずに、ただ言いたいことを全部並べて、何色も使ったカラフルな資料をがんばって作っても、その労力に見合った結果は得られない。ここで必要なデザインの基礎知識とは、けっしてデザイナーだけのものではなく、プレゼンテーションをはじめとした資料作成をする、全ての人に必要な知識だ。
本書では、プレゼン資料作成を始める前に、考えておかなければならない「話のまとめ方」から、分かりやすく、簡潔に教えてくれる。実際に手を動かす前に、考えを整理することは非常に重要だが、その方法をきちんと教わらないことが多い。「知っている」という人でも、いま一度おさらいしておくに越したことはない。また、図、表、グラフそれぞれの特徴と、使用目的が見やすくまとめられており、「こういう時はこれを使えばいいのか」と最適な表現方法を選択しやすくありがたい。
色使いや文字の揃え方についても、良い例と悪い例が並べて提示されているので、自分の作る資料と比べて、見やすさや伝わりやすさをチェックできる。意図が伝わり、より良い結果を得られるプレゼン資料を作るために、資料作成の際には、常に手元に置いておきたい。
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