富士工業(FUJIOH)は8月31日、ECHONET Lite(エコーネットライト)「レンジフードクラス」搭載フード「SERL-ECE」シリーズを、9月1日より販売開始すると発表した。
SERL-ECEシリーズをスマートホームと連携することで、外出先を含むキッチンから離れた場所でも、スマートフォンによりレンジフードの遠隔操作が可能となる。外出先から室内の「熱ごもり」を換気によって低減させた後、エアコンで室内を冷やすこともできるため、エネルギー効率化に貢献する。
さらに、キッチン以外の室内の電気機器や、室内に備え付けてある各種センサーとの連携により、調理時以外でも、一定の基準を超えた際にレンジフードが自動運転するように設定することで、空気環境の最適化が可能だ。
SERL-ECEシリーズは、間口750mmの「SERL-ECE-751 SI」が16万8500円(税別)、900mmの「SERL-ECE-901 SI」が18万5200円(税別)のラインアップ。カラーはSI(シルバーメタリック)となる。
ECHONET Liteとは、スマートホーム実現のため、家庭内で混在する多様なメーカーの機器の連携を目的とし、大手電機メーカーと国が主導でエコーネットコンソーシアムを立ち上げ、策定した通信プロトコル。HEMSでレンジフードなどの住宅設備やエアコンなどの家電を連携させられる。
FUJIOHによると、従来、レンジフードをHEMSと連携させるには、ECHONET Liteにすでに制定されている「換気扇クラス」と「照明クラス」を使う以外の選択肢がなく、換気と照明のオン、オフの機能しか制御することができなかったという。
FUJIOHは、換気や照明の制御以外にも、今後拡充が見込まれるセンシング機能、メンテナンスを考慮したエラー検知機能にも対応ができるよう、新たに「レンジフードクラス」の規格を策定してエコーネットコンソーシアムに提案し、3月31日に正式に制定された。
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