Amazonは米国時間8月27日、食品スーパー「Amazon Fresh」の1号店をカリフォルニア州ロサンゼルス郊外のウッドランドヒルズにオープンすると発表した。当初は招待制で、数週間後には一般客も利用できるようにする予定だ。Amazonが出店計画を発表したのは2019年11月だが、その名称は27日まで明らかにしていなかった。ロサンゼルスおよびシカゴ地域でさらに5店舗の出店を計画しているという。
店舗では、いくつかの注目すべき点でAmazon色が打ち出される。まず、レジ不要のスマートショッピングカート「Dash Cart」が初めて導入される。客がカートに商品を入れると、搭載されたカメラと重量センサーがスキャンするため、レジの列に並ぶ必要がなくなる。店には通常のレジもある。
また、店内にスマートスピーカー「Echo Show」が設置されており、音声アシスタント「Alexa」に特定の商品の陳列場所を質問できる(ただし、お気に入りの曲も再生してくれるわけではない)。加えて、サービスカウンターがあり、「Amazon.com」で注文した商品を受け取れるほか、商品を荷造りしなくてもカウンターで返品手続きを完了できる。
店舗面積が3万5000平方フィート(約3250平方メートル)あるAmazon Freshは、デジタルでも実世界でも増加しているAmazonの食料品サービスの1つだ。同社はAmazon Freshを利用して、1兆ドル(約107兆円)規模を超える米食料雑貨店市場で勢力を拡大したいと考えている。こうした動きは、Amazonが売り上げを伸ばし続け、毎週食料品を購入する客のロイヤルティーを築き、小売りの中でもわずかなシェアにとどまっている数少ない分野の1つで足掛かりを広げる助けになるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス