イープラスとバンダイナムコライブクリエイティブは、完全非接触による高精度な「顔認証+体表面温度測定」を1台の端末で行う入場システムの導入を開始すると、8月24日に発表した。
新型コロナウィルスによる感染拡大の防止と、持続可能で、より安全なライブエンターテインメントの再開に向けての取り組みとして導入されるもので、入場口での来場者ともぎりスタッフのチケット受渡し時の接触が課題とされていた。そこで、顔認証システムによるチケットレス化、体表面温度測定による検温の実施を1台の端末で行うことにより、少人数のスタッフでの運営を可能とすると共に、来場者との完全非接触での安全な入場方法を実現するという。
イープラスで販売するチケットの購入情報と、購入後に行う顔登録データ連携によって、当日の入場管理端末で来場者データの一元管理が可能。イベント当日の紙チケットが不要となるため、来場者は手ぶらで入場ゲートを通過するのみとなっている。
また1台の端末で顔認証と同時に体表面温度測定による検温も行うため、入場口での来場者とスタッフの接触がない。万が一のクラスター発生時には、購入者データと入場ゲート、座席番号からの追跡が可能になるという。オフライン対応となっているため、イベント会場など人が多く集まる場所やネットワーク環境のないところでも、管理を行うことができ、設置場所を選ばないとしている。
AIを活用し、高性能な顔認証による入場管理を行うことで、不正転売の防止も目的としている。0.3秒以内に検温と顔認証が可能という。
両社では、10月以降に開催される特定の公演のみでの導入とし、2020年冬以降により多くの公演で導入することができるようサービスを拡大予定としている。またチケット購入から入場時のオペレーション簡素化も図り、ウィズコロナ・アフターコロナ時代のイベント入場時における標準化を目指すとしている。
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