レシピ動画サービス「kurashiru」を運営するdelyは8月18日、ネットスーパーを立ち上げられる小売事業者向けサービス「クラシルリテールプラットフォーム」の提供を開始したと発表した。
同サービスは、小売事業者のデジタルトランスフォーメーション(DX)の支援を主目的としており、初期費用0円かつ、システム開発不要なのが特徴。基幹システム構築、アプリ・Webの注文フロント、ピッキング作業管理、配送ドライバー管理までを一気通貫でシステム開発し、運用段階では専門人材によるプロフェッショナルサポートを実施する。
局所的なシステム開発ではなく、サプライチェーン全体を支えるソリューションを提供。ネットスーパーの立ち上げ・運用から店舗販促のデジタル化までを同社が一貫してサポートする。
クラシルリテールプラットフォームは、2016年からスタートしたレシピ動画サービスkurashiruからの送客に対応。日常的に「献立を決める」「レシピを探す」(アプリ単体で2400万を超える)ユーザーに対し、直接ネットスーパーの利用を促すことで、安定した送客を実現する。また、保有する3万8000件以上のレシピコンテンツと連携し、お買い得商品を使ったレシピ提案も特徴のひとつ。
また、「クラシルリテールプラットフォーム」では、「小売事業者様ごとの単独アプリ型」と「クラシルアプリへの組み込み型」の2タイプを用意。
小売事業者様ごとの単独アプリ型では、小売事業者の自社ブランド(店舗)名義で、単独のモバイルアプリを開発する。利用者にとって親しみと信頼感のあるブランド名でサービスを提供できるのが特徴で、店舗受け取りなど自社オリジナルの機能開発も可能。
クラシルアプリへの組み込み型では、kurashiruの中に、ネットスーパー注文機能を追加する形でサービスを提供。レシピや献立とのシームレスな連携、クラシルユーザーの送客による新規顧客の獲得が期待できる。
クラシルリテールプラットフォームでは、オフラインの店舗販促のデジタル化サポートを既に開始しており、kurashiruアプリ内および、専用Webに、店舗ごとの電子チラシを掲載しているという。電子チラシの契約店舗数は、サービス開始(2020年3月)から5カ月でおよそ3倍に拡大。現在は、パートナー企業と2020年秋のネットスーパーの立ち上げに向け、連携を開始している。
今後は、電子チラシ閲覧やレシピ検索などのユーザー行動データを活用し、利用者ひとりひとりに最適化されたコミュニケーションも可能になるという。
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