英国の警察は2017年以降、公共の場所でライブ映像(リアルタイム)の顔認識をテストすることで、犯罪者の特定を試みてきた。こうしたテストは、プライバシー擁護派や人権活動家らがその合法性を広く疑問視してきたが、このほど活動家らは画期的な訴訟で勝訴した。この判決は、警察が今後この技術をどう利用するかに長期的な影響を及ぼす可能性がある。
英控訴裁判所は現地時間8月11日の判決で、南ウェールズ警察が同技術を違法に利用していたとして、これが人権侵害に当たるとの判断を下した。
人権活動家のEd Bridges氏が提訴し、人権団体Libertyが支援していた訴訟で、3人の上級判事は南ウェールズ警察が欧州人権条約に基づくBridges氏のプライバシー権を侵害したとの判断を示した。また、データ保護手順が適切に守られておらず、この技術が人種や性別に基づく差別に使われる可能性に対処する取り組みが不十分だったとした。
Bridges氏は2019年に高等裁判所での裁判に敗訴し、控訴していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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