キヤノンは8月7日、写真クラウドプラットフォーム「image.canon」の障害について、データの一部が消失したと発表した。
image.canonは、カメラやPCと接続することで、写真をクラウドに自動アップロードし、外部サービスへの転送も可能なクラウドサービス。最大30日間保存する「短期保存ストレージ」と、期間無制限で最大10GBまで画像を保存する「長期保存ストレージ」の2サービスを提供している。
7月30日(日本時間)に長期保管用の10GBストレージで障害が発覚。詳細な調査を行うため「image.canon」のモバイルアプリやPCブラウザからのサービスを同日16時より停止。調査の結果、6月16日9時より前に10GBストレージに保管していた利用者の静止画・動画データの一部が消失していると判明した。
原因として同社は、サービスをコントロールするソフトウエアを7月30日に新バージョンへ切り替えた際、短期保存ストレージをコントロールするプログラムコードが、短期保存ストレージ機能と長期保存ストレージ機能の両方で作動。その結果、30日以上保存された画像が一部消失したという。なお、今回の障害による静止画・動画データの外部流出はないとしている。
同社では、原因となったプログラムコードを特定・修正したうえで、8月4日からサービスを再開しているが、今回消失したデータのうち、動画については回復する技術的手段がなく、静止画については、ダウンロード可能な状態への回復はできたものの、元の解像度には復元できないという。
キヤノンでは、「このような事態を招いたことを厳粛に受け止め、管理体制を強化し、信頼回復を目指して再発防止の徹底に努めてまいります」とリリースでコメント。なお、影響を受けたユーザーには、8月4日中にメールで案内している。
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