ワンダーリーグは8月4日、プロゲーマーを志望するアマチュアゲーマーとスカウターを繋ぐ「スカウトリーグ」のサービスを発表。同日から事前登録を開始した。
スカウトリーグとして、プロゲーマーとしてデビューしたいアマチュアゲーマーと、新しい才能を求めるプロゲーミングチームや企業スポンサー、芸能プロなどをマッチングする、eスポーツ業界では初めてとうたうトライアウトプラットフォームとなっている。
スカウトリーグではトライアウト大会を開催。プロ野球における12球団合同トライアウト、芸能界におけるオーディションといったイメージのもので、プレーヤーに対してはアピールの場、プロゲーミングチームや企業に対しては新しい才能の発掘とスカウトの場を提供する。
トライアウト大会には、スカウトリーグ主催のレギュラー大会のほか、ゲーミングチームの新人採用をサポートする位置づけの共催大会も行われる。レギュラー大会は大会の様子などが公開され、スカウトリーグに登録を行ったスカウター全てが、参加者をスカウト可能。一方共催大会は非公開で行われ、共催したゲーミングチームのみが参加者をスカウトできる。
ワンダーリーグ代表取締役の北村勝利氏は、盛り上がりを見せるeスポーツ、そして職業としてのプロゲーマーに注目が集まっており、中学生の憧れの職業としてプロゲーマーが上位にきているアンケート結果や、実際に未成年を含む若年層がプロゲーマーとして活躍している現状があると説明。一方で、70種類以上のゲームタイトルで構成されていることに加え、100を超えるプロゲーミングチームが存在しているような状態でもあり、さらにそれぞれが取り組むゲームタイトルも異なることから、プロゲーマーとして働く手段やプロゲーミングチームを選択する方法などが未整備で一般化しているとは言えない状況にあると指摘。このような背景から、スカウトリーグを立ち上げたと説明した。
北村氏は、スカウトリーグは若きスターを発掘し、日本のeスポーツ業界の発展に貢献することを目標とし、特に子どもたちの活躍にかかっていると語る。そのためには親や社会の理解、働く環境や職業の整備を必要とするとし、産業基盤を整備することで多くの子どもたちの取り組みを増やしていきたいとした。
またオンラインで行われた発表会では、日本フェンシング協会会長の太田雄貴氏を招いての対談も行われた。太田氏は、eスポーツに高いポテンシャルを感じており、今後コラボなど、何らかの関係を持ちたいと語った。
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