小売デジタル化のheyが70億円超えの資金調達--ネット予約システム「Coubic」を買収

 オンラインストア開設サービス「STORES」やキャッシュレス決済「STORESターミナル」をはじめ、小売のデジタル化を支援するheyは8月4日、米投資会社のBain Capital、香港投資会社のAnatole、米金融機関のGoldman Sachs、米決済会社のPayPal、YJ キャピタルおよび、既存株主であるWiLなどからシリーズEの資金調達を実施したことを発表した。合計額は非公開だが、Bain Capital単体での調達額は約70億円とみられる。

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 今回調達した資金によって、これまで以上に製品開発と事業者へのサポートに注力。同社のミッションである「Just for Fun」に賛同する優れた人材の採用と、その働く環境に対して積極的に投資をするとしている。採用については現在のおよそ2倍となる400名体制を計画しているとのこと。

 またheyは同日、オンライン予約システム「Coubic」を開発・運営するクービックの全株式を取得し、グループ化することもあわせて発表した。クービックでは、180を超える業種に対応する予約システムを展開。ネット予約決済、月謝集金、動画配信、顧客管理などの機能を一気通貫して提供するほか、「Zoom 」と公式に連携し、オンラインレッスン予約を誰でも簡単に実現できる機能や、「Googleで予約」へのコンテンツ提供などもしているという。

 heyではクービックを買収することで、商売のデジタル化を支援する「STORES デジタルストアプラットフォーム」にCoubicを統合する。

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 hey代表取締役社長である佐藤裕介氏は、「今回の資金調達とクービックのグループ化を通じて、コロナウイルスの感染拡大と事業者のみなさまの営業自粛にまつわる課題を解決するためにリリースしてきた、売上金の早期出金やオンラインストア開設サポート、Zoomとの連携によるオンラインレッスン予約の簡易化などのニューノーマルに対応した個人、中小事業者向け機能の展開をより加速していく」とコメントしている。

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